July 14, 2010 / 2:11 AM / 8 years ago

日経平均が大幅反発、200円超す上昇:識者こうみる

 [東京 14日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅反発。13日の米株市場が6日続伸となったことを受けて輸出株を中心に買い戻しが加速し、寄り付き直後には前日終値比で200円を超す上昇となった。

 株式市場に関する識者の見方は以下の通り。

●企業業績への期待値は変わらず、市場心理が正常化

<JPモルガン証券 チーフストラテジスト 北野 一氏>

 米企業決算発表が始まったが、今回はプリアナウンスメント段階での業績予想の下方修正は2004年以来の低さだった。S&P500企業の増益率予想は4月初めに22%だったが、5月末は27.7%、直近では27%とまったく下がっていない。株価が世界的に下落する中でも企業業績に対する期待が下がっていなかったのが今回の特徴だ。

 同じように企業業績への期待が維持されながらも株価が下落したのは、米国でエンロンやワールドコムの粉飾決算があった2002年だ。何も信じられないという「クライシス・コンフィデンス」に陥った。

 今回も企業業績への期待値は変わらない中で、マーケット参加者がギリシャの財政赤字隠しを発端として実態以上に疑心暗鬼になり、信用収縮を起こしたというのが株価下落の大きな要因だ。現在は市場センチメントが正常に戻りつつある過程であり、株価も上昇するとみている。

●輸出製造業の物色が加速、決算への期待感強く

<十字屋証券 資金運用グループチームリーダー 岡本征良氏>

 米半導体大手インテル(INTC.O)の決算を受け、米株が上昇しドルが強含むという相乗効果が東京市場にも波及している。インテルのような半導体大手の好決算の効果は素直に株価に表れやすく、日経平均.N225も上昇した。

 米企業決算への期待感が一層強くなり、一部ではサマー・ラリーの可能性も指摘され始めたようだ。市場の関心が製造業に集中すれば、ラリーもあり得るかもしれない。そうなれば、日本株では出遅れていた製造業を中心に買い戻しが加速し1万円回復もあるかもしれない。

●中間反騰の域は出ないが、バリュエーションで割安感も

    <日興コーディアル証券 国際市場分析部長 大西史一氏>

     日米とも株価は中間反騰の局面に入っている。日経平均は目先1万円がターゲットになりそうだ。7月以降は需給面での改善も顕著であり、ヘッジファンド等が新たなリスクを取り始めている。米企業決算が予想を上振れていることもポジティブ要因だ。企業収益の好調が確認されつつあることで、バリュエーションでの割安感が出ている。

     ただ、7月下旬以降には欧州金融機関のストレステストの結果公表や、ギリシャの財政再建の進ちょく状況に関する評価が出る。欧州金融不安がくすぶる可能性もあり、株価は買い一巡後に再度もたつく場面がありそうだ。

    ●月末まで日経平均9500―1万0500円のレンジ

    <東京海上アセットマネジメント投信 シニアファンドマネージャー 久保健一氏>

     足元はボックス圏内でいったん反発の局面だ。米企業決算などを踏まえ、目先は底堅い値動きの見通しで、今月末まで9500円―1万0500円のレンジを予想する。薄商いで上昇エネルギーが乏しいことに加え、株式持ち合い解消や、グローバルの景気鈍化懸念が払しょくされていないことなどが上値を抑えるだろう。日本もこれから主要企業の決算発表が本格化する。これまで割安感が出ていた分、上方向に振れやすいとみている。

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