July 15, 2010 / 1:27 PM / 9 years ago

三洋電機、半導体子会社を米オン・セミコンダクタに330億円で売却

 [東京 15日 ロイター] 三洋電機6764.Tは15日、全額出資の半導体子会社、三洋半導体(群馬県大泉町)を米オン・セミコンダクターONNN.Oに売却すると正式に発表した。三洋電が保有する全株式と三洋半導体に対する貸付金を合わせた売却金額は約330億円の予定。

 7月15日、三洋電機は、全額出資の半導体子会社、三洋半導体を米オン・セミコンダクターに売却すると正式に発表した。写真は2008年1月、ロサンゼルスで(2010年 ロイター/Steve Marcus)

 売却理由について三洋電は、半導体事業が戦略・成長分野ではないため経営資源の投入が難しく、経営に関与し続ける必要性が薄れたと説明。三洋電とオン社は今後、事業売却に向けた詳細を詰めて、今年12月末までに売却手続きを完了させる予定だ。

 三洋電の古池進副社長と三洋半導体の田端輝夫社長、オン・セミコンダクター社のキース・ジャクソン社長は15日都内で記者会見した。古池副社長は、オン社に半導体事業売却を決定した理由について、「商品の補完関係があり、相乗効果の最大化を図れるほか、ものづくりを着実に行う企業文化が近い」ことなどを挙げた。

 三洋半導体の連結で約8200人に上る人員の規模感について、田端社長は「(新潟中越地震で工場が被災した)2004年以来、構造改革を進めており、現在は必要最低限の人数に落としている。これ以上減らすつもりはない」と述べた。

 ジャクソン社長は三洋半導体の日本の生産拠点の再編については「将来の変更をコメントするのは時期尚早。最終契約まで時間があるので問題を把握して理解を深めたい」と語った。

 一方、ジャクソン社長は、記者会見後、ロイターのインタビューで、「(三洋半導体をオン社合計では)アジア全体で組み立て検査のオペレーションが多いので、最も効率的なやり方を検討する必要がある」との見方を示した。 

 <設備投資は増える>

 三洋は、00年度に半導体事業への設備投資に566億円を投じたが、地震被災とその後の三洋の経営不振の深刻化によって、同投資額は08年度には48億円に落ち込んだ。「コストダウンの投資が不足した」(田端社長)ことも、2010年3月期までに3期連続営業赤字の要因になった。

 ャクソン社長は「三洋半導体に対しても向こう数年間でもっと投資を行いたい」とし、田端社長も「今よりはずっと最先端の投資ができる」と期待感を語った。

 三洋の親会社のパナソニック(6752.T)は、三洋との重複やシナジーが得られない事業などを中心に、グループ全体で3年間に3000億円の事業を縮小する方針。5月の会見で、三洋の佐野精一郎社長は「課題事業は上期中に方針を決める」として、今回決まった半導体の他、小型モーター、家庭用エアコンなどの事業について、1)他社へ売却、2)事業の縮小・撤退、3)パナソニックとの事業一元化――のいずれかの方向を示すとしていた。

*オン社社長のコメントや設備投資関連につい加筆しました。 

 (ロイター日本語ニュース 浜田健太郎、村井 令二)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below