July 16, 2010 / 9:52 AM / 8 years ago

来週の東京株はレンジ内で一進一退、米企業決算などを注視

 [東京 16日 ロイター] 来週の東京株式市場は、レンジ内で一進一退となりそうだ。薄商いのなか米企業決算や経済指標などを手掛かりとした値動きが予想される。

 米企業は好業績でも経済指標は弱く先行き不透明感が広がっているが、東京市場では8月にかけて発表される国内企業の決算への期待感が強く、日経平均株価は下落局面でも9000円前半でサポートされるとの見方が多い。一方、欧州金融機関の健全性審査(ストレステスト)の結果が公表されれば、アク抜け感が出る可能性も指摘される。

 日経平均の予想レンジは9200円─9900円。

 米半導体大手インテル(INTC.O)が13日発表した第2・四半期決算は、売上高、利益ともに市場予想を上回った。企業向けパソコン(PC)の強い需要が寄与した。円安方向や中国株の反発なども支援材料に、14日の東京市場は国内企業の好業績への期待感も強まり、ほぼ全面高。インテル向けに製品を供給あるいは過去に提供していた「インテル御三家」といわれる新光電気工業(6967.T)なども上昇した。

 ただ、米商務省が14日発表した6月の小売売上高は、自動車やガソリンの落ち込みに圧迫され、前月比0.5%減と2カ月連続でマイナスとなった。また、米連邦準備理事会(FRB)が公表した経済見通しも弱めだったことから先行き不透明感が広がり、株式市場も弱含みとなった。さらに、16日東京市場は300円近く下落。インテルなどの好決算を受け、東京市場で国内企業の好業績期待を背景にいったん買いを入れた投資家が、その後ドル安/円高などを受け投げに転じ、株価の大幅安につながったようだ。

 こうした景況感の悪化を受け、20―23日の週では、6月米住宅着工件数(20日)、6月米中古住宅販売(22日)などの指標が注視される。企業決算では、金融大手ゴールドマン・サックス(GS.N)(20日)、キャタピラー(CAT.N)(22日)などが注目される。日興コーディアル証券シニアストラテジストの河田剛氏は「欧州向けの取引が多い企業の業績を見極めたい」と述べている。

     23日には欧州でストレステストの結果が公表される見通し。東京海上アセットマネジメント投信シニアファンドマネージャーの久保健一氏は「強めのストレスをかけて最終的に公的資金の注入まで至ればアク抜け感が出る」としながらも、「前提が甘いと市場の疑念を払しょくできないのではないか」との見方を示す。

     日本株は、引き続き薄商いの見通しだが、足元の水準から下げるとの声は聞かれない。東京海上AMの久保氏は「コマツ(6301.T)の決算見通しの上方修正で安心感が出ている」と指摘する。コマツは13日、2011年3月期連結営業利益予想を従来の1570億円から1790億円(前年比2.67倍)に上方修正した。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値1519億8000万円を上回った。

     (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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