[シャーロット(米ノースカロライナ州) 16日 ロイター] 米バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)BAC.Nが発表した第2・四半期決算は減益となったものの、クレジット損失引当金が4四半期連続で減少したことを背景に1株利益が予想を上回った。
純利益は31億ドル(1株当たり0.27ドル)で、前年同期の32億ドル(同0.33ドル)から減少した。
ただ、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の0.22ドルを上回った。
収入(支払利息抜き)は294億ドル。前年同期の331億ドルから11%減となった。
非金利収入は23%減の162億ドル。
クレジット損失引当金は81億ドルと、前四半期から17億ドル、前年同期から53億ドルそれぞれ減少した。
また、非中核資産売却に伴う税引き前利益11億ドルが計上された。
バンカメは公的資金の返済に向け、年末までに資産売却を通じ30億ドルを調達する必要がある。
第2・四半期、バンカメの株価は20%下落した。
傘下メリルリンチの純利益は3億1600万ドルと、前四半期の3億5900万ドルから12%減少した。前年同期からは39%増加した。
総顧客資産は3050億ドルと、前四半期から3%増、前年同期からは27%増加した。