[ダブリン 19日 ロイター] 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、アイルランド国債の格付けを「Aa1」から「Aa2」に格下げした。
ムーディーズはその主な理由として、対外債務の対国内総生産(GDP)比率が著しく上昇するなど、政府の財務力が緩やかながらも大幅に失われており、また金融サービス・不動産セクターの深刻な低迷および依然として続いている民間セクターの信用収縮により、成長見通しが悪化していることなどを挙げた。
ムーディーズのアイルランドのバイスプレジデント兼リードアナリスト、ディエトマー・ホーナング氏は「今回の格下げは、アイルランドが段階的だが大きく財政力を失っていることが主因で、それは負担可能な債務の状況が悪化していることに示されている」との見方を示した。
ムーディーズは、アイルランドの経済成長は、今後3─5年は歴史的なトレンド水準を下まわると指摘。危機発生前の数年間に経済成長をけん引してきた銀行および不動産セクターが今後数年は経済成長に大きく貢献することはないとの見方を示した。
見通しに関しては、新たな格付け水準では上方および下方リスクが均衡しているとして、「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。
アイルランドは10億─15億ユーロ規模の月次の国債発行をあすに控えている。
ブロックスハムのチーフエコノミスト、アラン・マクエイド氏は「入札をあすに控え、タイミングが悪い。資金調達のためのプレミアムは明らかに上昇するだろう」との見方を示した。