July 21, 2010 / 7:54 PM / 10 years ago

見通しは「異例に不透明」、必要に応じ追加措置=FRB議長

 [ワシントン 21日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は21日、上院銀行委員会で金融政策に関する半期に一度の議会証言を行い、米経済は「異例に不透明な」見通しに直面しているとの認識を示した。

 7月21日、米FRBのバーナンキ議長は、上院銀行委員会での証言で、米経済は「異例に不透明な」見通しに直面しているとの認識を表明。写真はワシントンの連邦議会で。(2010年 ロイター/Molly Riley)

 その上で、FRBは必要に応じて成長支援に向け一段の措置を講じる用意があるとした。

 議長は証言で「FRBは金融緩和政策の最終的な解消について引き続き慎重な計画を策定しているが、その一方で、経済見通しが依然異例なほど不透明であることも認識している」と発言。

 「物価安定を念頭に置きつつ、米国の潜在生産力のフル稼働状態への回復を後押しするため、引き続き必要に応じて一段の措置を講じる用意がある」と述べた。

 ただ、政策当局者は米経済が依然回復軌道に乗っていると確信しているとした。  

 議長は国内経済が再び減速する可能性は高くないとの認識を示したが、米株式市場は議会証言を受け急落。米経済は「異例に不透明な」見通しに直面しているとの発言が嫌気された。

 10年物国債は急上昇。利回りは2.86%と、2009年4月以来の低水準となった。

 フォレックス・ドットコムの首席通貨ストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は「市場はバーナンキ議長に具体的な措置、何らかの確約を求めていた。しかしFRBはリスクを認識しており、特定していない何らかの措置をとる用意があると述べただけだった。市

場の反応は基本的に失望による発作のようなものだ」と指摘した。

 質疑応答では、追加の緩和策としてどのような措置があるのかとの質問に対して、モーゲージ債償還益の再投資、債券の追加買い入れ、過剰準備に付与する金利の引き下げなどを選択肢として挙げた。また「回復につまずきが見られれば、少なくとも選択肢を検討する必要がある。検討はまだ十分に行っていない」と述べた。

 バーナンキ議長は証言で、一段の緩和措置の可能性を残したが、その一方でFRB当局者が依然として持続可能な景気回復を確信しているとも指摘。「財政政策と在庫補充はここ最近の四半期ほど回復の弾みにはならない公算だが、家計や企業の需要拡大が成長持続を支援する見通しだ」と述べた。

 その上で、経済情勢を踏まえると異例の低金利を「長期間」維持することが正当化されるとの見通しを示した。

 刺激策の最終的な解除の方法については、資産売却が役割を果たすとの見方で当局者は大筋で一致しているとし、売却の際は十分前もって明らかにすると述べた。

 議長は米経済について、弱い雇用市場が引き続き消費者支出を圧迫する公算が大きいとし、インフレが近い将来に問題となる可能性は小さいとの見方を示唆。当局者は「今後数年にわたり労働市場の緩慢な回復と失業率の緩やかな低下、抑制されたインフレが続くと予想している」とし、大半は下振れリスクを認識していると述べた。

 デフレについては、懸念要因になるとは思わないと述べた。

 欧州の債務問題をめぐる懸念が米株価の下落と企業の信用コスト上昇をもたらしているとした上で、外国中銀とのスワップ協定再締結が銀行間貸し出しのひっ迫緩和や、米金融システムへの信用フローの維持につながったとの見方を示した。

 財政赤字をめぐっては、共和党が早期の赤字削減を主張、一部の民主党議員は追加の景気支援が望ましいとの立場を示しているが、議長は、どちらの立場にも同調せず、既存の景気刺激策は必要だったが、金利低下には持続可能な財政政策が必要との認識を示した。

 中国の人民元については「一段の大幅な」上昇が望ましいとしながらも、議会は貿易紛争を招くような強硬措置をとるべきではないと主張した。

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