August 5, 2010 / 10:47 PM / 10 years ago

インタビュー:アジア市況、10月以降回復へ=新日鉄副社長

 8月6日、新日本製鉄の谷口副社長が、アジアの鋼材市況は10─12月期に回復するとの見通しを示した。写真は同社の君津工場。2008年2月撮影(2010年 ロイター/Michael Caronna)

 [東京 6日 ロイター] 新日本製鉄(5401.T)の谷口進一副社長は、ロイターのインタビューで、アジアの鋼材市況は10―12月期には回復に向かうとの見通しを示した。中国の在庫調整が終了することで、中国の市況が持ち直し、アジア市場の回復につながるとみている。

 谷口副社長は「中国が減産して、在庫調整が終われば中国の市況が戻り、アジア向けの輸出価格も上がる。10―12月期にはこのパターンになるはず」と述べた。

 7月下旬から中国の鋼材市況が戻り始めているが「市況が改善している背景に、中国の在庫が減っているというデータがあればよいが、まだ見えていない。上昇局面が続くためには、在庫の減少が必要。在庫減少が確認できて、アジアに(市況回復が)広がれば安心できる」と語った。中国の在庫調整に関しては「中国の鋼材需要は伸びており、作りすぎなければ、在庫調整はかなり短期間で終わる」と指摘した。

 7―9月期は、原材料価格の低下と鋼材価格の上昇によりマージンが確保できると見ていたが、原材料価格が反転してきたことで「マージンの確保は想定よりも小さくなる」という。このため、「アジアの市場が回復するところで、マージン確保をしていこうとしている」とし、10―12月期のマージン確保に期待感を示した。

 主原料のひとつである鉄鉱石の価格決定は、従来の年間から四半期へと移行した。谷口副社長は「四半期化になったことで、的確に反映しているかどうかわからず、価格に対して不透明感が残っている。われわれはマージンを確保しなければならないが、(鋼材販売先に対しての)説明責任が果たせない。マージン確保にとっては良くない」と述べている。鉄鉱石のスポット価格は、7月の安値から約20%上昇しているが、中国は国内で増産することにより鉄鉱石輸入量を減らしており、需給を反映したものではなく、理由の付かない上昇だと指摘している。    

 インタビューは3日に行った。  

 (ロイターニュース 井上 裕子記者)

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