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7月中国貿易収支、黒字が大幅拡大:識者こうみる

 [北京 10日 ロイター] 中国の税関総署によると、7月の輸出は前年比38.1%増、輸入は同22.7%増となった。輸入は予想の30.0%増を下回った。7月の貿易黒字は287億ドルとなり、6月の200億ドルから拡大した。市場関係者のコメントは以下の通り。

 8月10日、中国の7月貿易黒字は287億ドルとなり、6月の200億ドルから拡大したことが明らかに。上海の港で2006年2月撮影(2010年 ロイター/Aly Song)

●輸入の弱い伸びは投資減速を示唆

 <CCBインターナショナル・セキュリティーズのマクロエコノミスト、エリザ・リウ氏>

 輸入が予想ほど伸びず、投資の減速を示唆している。けさ発表された7月の不動産投資は前年比33%増と、やはり6月の46.3%増から鈍化した。輸出も、PMIデータと、前年同月との比較という要因を考えると、8月は伸びが鈍化するだろう。

 とはいえ、7月の貿易黒字は依然高水準で、当局には引き続き人民元切り上げ圧力がかかるとみられる。 

●貿易取引装った投機マネーが黒字要因に

 <フォーチュン・トラスト(上海)のアナリスト、NIE WEN氏>

 貿易統計は、ほぼわれわれの予想通りだ。

 労働日数調整後ベースの7月の輸出が前月比でプラスとなったことは、新興国市場からの需要が急速に拡大しており、欧州の需要の落ち込みを補っていることを示唆している。

 7月の輸入は経済活動の減速によって、予想通りに鈍化した。中国経済の過熱が収まるに連れて、年内の輸入の伸びは一段と鈍化すると見込んでいる。

 人民元の上昇観測を背景に、貿易取引を装った投機マネーが流入しており、7月の大幅な貿易黒字につながった。

●黒字拡大の原因は弱い輸入、輸入は内需の弱さ反映

 <ゴールドマン・サックス(GS)のエコノミスト、YU SONG氏とHELEN QIAO氏> 

 輸出は、輸出時の増値税還付が廃止される7月中旬を前にした、駆け込み的なコモディティ輸出要因がはく落するに伴い、伸びが鈍化すると予想している。

 輸入は、予想を大きく下回る伸びにとどまった。これは、依然弱い内需と、輸入価格が下がり続けていることを反映し、輸入額が減少したためではないか、とみている。商品(コモディティ)の中には、7月に市場価格が持ち直した物もあるが、輸入価格は、それ以前の下落を反映し、引き続き急ピッチで下落するだろう。

 貿易黒字は1年のある時期に増加する傾向があるものの、7月の大幅な増加はむしろ輸入の弱い伸びが反映されている。ただ、このパターンは、国内の政策が内需と輸入の伸びを支援する方向に緩和されることで、今後数カ月内に転換する可能性がある。

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