August 16, 2010 / 2:39 AM / 8 years ago

4─6月期実質GDPは予測値を大きく下回る

 [東京 16日 ロイター] 内閣府が16日発表した2010年4―6月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.1%、年率換算プラス0.4%となり、1―3月期の前期比プラス1.1%からプラス幅が縮小した。

 増加は3四半期連続。ロイターの事前調査では、4―6月期の実質GDPの予測中央値は前期比プラス0.6%、年率プラス2.3%だったが、これを大きく下回った。荒井聡経済財政担当相・国家戦略相は4─6月実質国内総生産(GDP)について「(同四半期も)景気の着実な持ち直しが続いていたことを示す」としたうえで「景気は自律的回復に向かうと期待している」と述べた。

 荒井経済財政担当相は1─3月期よりも伸びが減速した理由について「エコポイント関連で、液晶テレビの駆け込みの反動があった」ためと説明した。

 津村啓介内閣府政務官は同日のGDPの説明で「景気は踊り場入りしているかもしれない」と発言したが、荒井担当相は「踊り場入りしているとの表現はあたらない」と異なった見解を示したうえで「景気のファンダメンタルズである設備投資や個人投資は、依然として改善傾向がみられる」と説明した。

 経済対策の可能性については「現状をみて早急にということにはならない。むしろ9月に発表される2次速報の数字の分析に基づいた判断が必要」と、慎重な判断を示した。

 円高については日銀とも「随分、議論している」としたうえで「しっかりした連携が必要」と指摘した。また白川方明日銀総裁と菅直人首相との会談については「近々この状況を踏まえて会談するというふうには聞いていない」と述べた。

 日銀からは、GDP統計が予想よりも弱めだったにもかかわらず、円高が進んだことに戸惑いの声も聞かれたが、9月にも発表される2次速報の数値を見たいとの声もある。このところ、2次速報の数字が、1次速報から大幅に修正されることが少なくないためだ。

 名目成長率は前期比マイナス0.9%で、3四半期ぶりに減少した。GDPデフレーターは前年同期比マイナス1.8%となり、5四半期連続のマイナス。国内需要デフレーターは同マイナス0.8%だった。

 2010年度の残り3四半期がゼロ成長だった場合の10年度の成長率は、プラス1.4%。政府経済見通しの2010年度実質成長率(プラス2.6%程度)の達成には今後各四半期プラス0.8%程度の成長が必要となる。

 荒井担当相は円高については日銀としっかりした連携が必要と指摘したが、白川方明日銀総裁と菅直人首相との会談については「近々この状況を踏まえて会談するというふうには聞いていない」と述べた。

 16日の東京市場では、寄り付きの日経平均株価が反落。円高警戒や景気先行き不透明に加え、4―6月期GDPが市場予想を下回ったこともネガティブ要因となっている。

 株式市場ではGDPについて「外需も予想よりも弱かったが、それ以上に内需の弱さが目立つ。景気の先行き不透明感が強まっているほか、設備投資の弱さは円高で国内から海外に投資姿勢がシフトしている可能性もあろう。政策効果が減少していくなかで内需の予想以上の弱さは株価へのネガティブ要因になりそうだ」(コスモ証券・投資情報部担当課長の田口はるみ氏)との声が出ている。

  (ロイターニュース 児玉 成夫記者)

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