[ジャカルタ 20日 ロイター] 世界最大のイスラム人口を抱えるインドネシアの首都ジャカルタで、通勤、通学電車の痴漢対策として、女性専用車両の運行が今週始まった。
インドネシア鉄道会社(KAI)によると、セクハラ行為に関する苦情は少ないが、すし詰め状態の車両を避ける女性が多く、「居心地を良くするために女性専用車両を設けた」という。
ある女性乗客は「敬意を払われていると感じる。混雑する車内ではセクハラ行為が起きるから」と、女性専用車両の導入を歓迎した。
この電車は日本製で、郊外4カ所とジャカルタを結ぶ唯一の高速の公共交通機関。1日当たりの利用者は50万人に上り、その約半数が女性だという。
女性専用車両は現在、日本、インド、マレーシア、台湾、ブラジルなどで運行されている。