August 24, 2010 / 10:10 PM / 10 years ago

ドル一時83円台半ばに、弱い米指標でドル売り進行=NY市場

 [ニューヨーク 24日 ロイター] 24日のニューヨーク外国為替市場では、世界経済への懸念を背景に円が対ドルで15年ぶり高値に上昇。1ドル=83円台を付けた。

 8月24日、ニューヨーク外国為替市場では、世界経済への懸念を背景に円が対ドルで15年ぶり高値に上昇。トロントで2008年3月撮影(2010年 ロイター/Mark Blinch)

 ドルは、日銀が急激な円高・株安を受けて追加的な金融緩和策の検討に入ったとの日本経済新聞の報道を受け、一時下げ幅を縮小する場面もあった。しかし、米株市場の下落や、7月の米中古住宅販売が予想を下回ったことがドルを圧迫し、円、スイスフランといった安全資産を押し上げた。

 フォレックス・ドットコムのチーフストラテジスト、ブライアン・ドラン氏は「市場は、何らかの形の介入を強く警戒しているが、実際に介入があるまでは円高トレンドは続くだろう」としたうえで「米金利がこの水準だと単純な介入は、投機筋に、より好ましい水準で円を買う機会を与えるだけだ」と述べた。

 日本時間24日夕方、野田財務相は、円が15年ぶりの高水準を付けたことを受けて急きょ会見し、「足元の為替の動きは明らかに一方向に偏っている。重大な関心を持ち、極めて注意深く見守っていく」とこれまでよりもけん制トーンを強めた。しかし、市場が警戒している為替市場での円売り介入については「コメントしない」と従来の発言にとどめたため、当局には介入の用意はないと受け止められた。

 ドル/円JPY=は、ロイター・データで15年ぶりの円高水準となる83.61円、電子取引システムのEBSで83.58円JPY=EBSを付けた。終盤のニューヨーク市場では前日から1.1%ドル安・円高の84.18円。

 この日発表された7月の米中古住宅販売戸数が15年ぶりの低水準になったことで、ドル売りが加速した。

 テンパス・コンサルティングのトレーディング部門バイスプレジデント、グレッグ・サルバッジオ氏は、投資家が現在「米経済に関する弱材料のヘッジとして円を買っている」と指摘し、ドル/円の次の節目は80円との見方を示した。

 ユーロ/円EURJPY=は、ロイター・データで105.45円、EBSで105.44円EURJPY=EBSと2001年以来のユーロ安・円高水準を付けた。終盤では0.9%ユーロ安・円高の106.66円。

 テクニカル分析のアナリストは、ユーロ/円について、24日は2001年9月以来のユーロ安水準に近い105.50円という暫定的なサポートから持ち直したものの、105.00円に向けてユーロ安が進む可能性がある、とみている。

 ユーロは対ドルEUR=で0.1%高の1.2671ドル。弱い米住宅指標を受けて6週間ぶり安値から持ち直した。

 ユーロは対スイスフランEURCHF=では最安値をつけた。ロイター・データで1.3050フラン、EBSでは1.3049フランEURCHF=まで下げた。終盤では0.8%ユーロ安の1.3067フラン。

 デイリーFXリサーチチームのジョナサン・グランビー氏は「これまでのところ、スイスフランは、質への逃避の動きのなか円とともに買われている」と述べたが、そのうちスイス中銀の介入が意識されるようになり、そうなれば古典的な安全通貨であるドルが買い戻される可能性があるとも述べた。

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