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ホンダ株が終値で初めてトヨタを逆転、新興国での期待度に差
2010年9月2日 / 07:54 / 7年前

ホンダ株が終値で初めてトヨタを逆転、新興国での期待度に差

 [東京 2日 ロイター] 2日の東京株式市場でホンダ(7267.T)の株価がトヨタ自動車(7203.T)を逆転した。ホンダが2006年に行った1対2の株式分割を考慮すると、取引時間中では2月4日以来2度目で、終値で逆転したのは1986年以降のロイターデータでみて初めてとなる。

 9月2日、東京株式市場でホンダ株が終値で初めてトヨタを逆転。写真は2008年11月、東京証券取引所で(2010年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 円高や日米の景気減速懸念などは同じだが、ホンダはアジアなど新興国での事業展開が進むとの期待が強く、株価モメンタムの違いになっている。 

 終値はホンダが前日比52円高の2859円。トヨタは同7円安の2850円と明暗を分けた。取引時間中に株価が逆転するのは今年2月にトヨタのリコール(回収・無償修理)問題がピークを迎えて以来だ。そのときも終値では逆転しなかったが、今回は終値で初の逆転となった。 

 円高進行懸念や日米の世界景気減速といった悪環境は同じであり、1日発表された8月の米国内自動車販売台数 (乗用車および小型トラック)でもトヨタは前年同月比34.1%減、ホンダは同32.7%減と大きな違いはなかった。しかし、ホンダの株価が7月以降、反転基調を続ける一方、トヨタは連日の年初来安値更新と底が見えない動きとなっている。 

 市場では、両社の株価モメンタムの差は新興国市場での期待度の違いによるとの指摘が多い。「インドネシアなど市場が大きく伸びているアジア新興国で売れているのは二輪車や小型車。二輪車事業を持たないトヨタは不利だ。ホンダは船外機や農業用機械なども持ち、新興国市場で有利な事業ポートフォリオになっている」(みずほ証券・エクイティストラテジストの瀬川剛氏)という。

 トヨタの2010年4─6月期連結決算におけるアジアでの売上高は前年比69%増の8349億円、営業利益は同3.3倍の902億円と大きく伸びており、マーケットのイメージとはやや異なっているが、「トヨタは規模が大きいだけに伸びている部分が目立ちにくい。世界経済や自動車市場が伸びるときにはトヨタが買われるが、今は逆の局面だ」(国内証券トレーダー)というハンデもある。

 同じくアジアで強いとみられている、いすゞ自動車(7202.T)の株価は年初から66%上昇、ダイハツ工業7262.Tも20%上昇している(日経平均は14%下落)。インドなどで高いシェアを誇るスズキ(7269.T)は現時点での予想株価収益率(PER)が21倍と、いすゞの9.9倍、ダイハツの11倍と比べ高く、株価も年初来24%下落しているが、新興国市場に強い銘柄を物色しようという流れが強まるなか、8月後半を底に上昇に転じてきている。

 市場では「機関投資家などからはトヨタ売りのホンダ買いというオペレーションがみられるようだ。いすゞやダイハツでは時価総額などの規模がトヨタと違いすぎるために乗り換えの対象になりにくい。日産自動車(7201.T)も株価の位置(2日終値は664円)が違う。その点、ホンダはいろいろな水準が近いため対象になりやすい」(前出の国内証券トレーダー)との声が出ていた。 

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者 編集:石田仁志)

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