September 6, 2010 / 2:46 AM / 7 years ago

米国で増える人材派遣、今後の雇用拡大示す可能性

 [ニューヨーク 3日 ロイター] 米労働市場で、人材派遣などの一時雇用が増えており、経済指標で示されている以上に雇用需要が今後回復する可能性がでている。一時雇用から正規採用への転換や、物流や製造業などで軽作業労働者が増えており、これは景気サイクル上の転換の前触れとなるとみられているからだ。 

 スイスの人材派遣大手アデコADEN.VXの北米部門幹部は、運転手、配達作業、組み立てラインなどでの軽作業労働者への需要が前年比で50%伸びているとし、7、8月は加速したと指摘。「テンプスタッフの派遣は拡大している。過熱気味とは言わないが、派遣市場は良好だ」と述べた。

 同幹部は8月の雇用統計で製造業が弱かったのは意外としながらも、「度合いは年初よりも鈍化しているが、(派遣業界は)引き続き回復している」と語った。 

 人材派遣での就業者は8月に1万7000人増となり、前年比での増加率は22%で、BMOキャピタル・マーケッツによると1991年以来の大幅な伸びとなった。一時労働者の割合は1.62%で、底となった09年9月の1.33%から回復している。

 このニュースを受けて3日の市場では、マンパワー(MAN.N)、ロバート・ハーフ・インターナショナル(RHI.N)、SFNグループSFN.N、モンスター・ワールドワイドMWW.N、ハドソン・ハイランド・グループHHGP.O、ケリー・サービス(KELYA.O)が上昇した。

 

 しかし11月の中間選挙、欧州債務危機の影響、米住宅市場低迷下での消費需要の状態など、不透明要因も多く、雇用市場の回復が勢いを失う可能性もある。しかし今のところ米経済は二番底懸念は後退した。 

     世界的な人材サービス大手のランスタッド(RAND.AS)は、非正規採用から正規採用への転換率が上昇すると見込んでいる。同社の米国部門幹部は、特にホワイトカラーで顕著だと指摘。現在職を持っている人も転職を考え始めているとして、これは雇用見通しに自信を持っているか、現在の雇用主への不満を示していると述べた。

     その上で、現在のところ採用に慎重なのは住宅業界だけで、人材派遣の割合は過去の水準かそれをやや上回る水準に引き上げることを検討していると指摘した。

     このため、テンプスタップの占める割合が今後数カ月でより急速に上昇する可能性があり、過去最高水準となる可能性もでてきた。 

     (Nick Zieminski 記者;翻訳 村山圭一郎;編集 内田慎一) 

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