September 13, 2010 / 8:43 PM / 9 years ago

温中国首相が住宅価格安定の重要性を強調、経済成長に自信

 [天津(中国) 13日 ロイター] 中国の温家宝首相は13日、住宅価格の安定は政府全体の重要な課題との見解を示した。当地で行われている世界経済フォーラムで語った。

 9月13日、中国の温家宝首相は、住宅価格安定の重要性を強調、経済成長に自信を示した。写真は天津で開かれた世界経済フォーラムで(2010年 ロイター/David Gray)

 中央政府は不動産セクターの過熱抑制を目指しているものの、住宅市場の好況に沸く地方政府と足並みをそろえるのが難しい状態。今回の発言により、政府全体に対し早急な対応を呼び掛ける格好となる。

 首相は、急上昇している不動産価格が抑制されなければ、経済への深刻な脅威となるだけでなく、社会の安定を損なう可能性があると指摘した。「政府の全レベルで、住宅価格を安定化させ、入手可能な住宅を保証することが主要な責務だ」と述べた。

 首相は、全般的な中国経済の健全性に対し強い自信を示したほか、金融危機からの世界経済回復を支えてきた中国の役割をあらためて強調した。

 さらに、同国で事業を展開している外国企業は国内企業と同じ待遇を受けるとの見解を示し、同国の規制により外国企業が中国市場で不利な立場に置かれるとの懸念払しょくに努めた。

 首相は、外国企業は中国の政府調達で、国内企業と同じ機会を得ると発言。「中国で合法的に(企業)登録している企業はすべて中国の企業であるということを繰り返したい」とし、「中国は政府調達において、外国企業および国内企業を平等かつ公平に扱っていく」と語った。

 政府による不動産市場の抑制については、成長減速につながる恐れがあるとして実施に懐疑的な見方もあったものの、中国経済全般に対する今回の温首相の発言は明確に楽観的なトーンとなっており、政府が不動産市場の過熱抑制の手を緩める段階にないことが示された。

 温首相は「現時点で、中国経済は比較的速いペースでの成長、より改善された構造、雇用の増加、物価安定を伴い、健全な状態にある」とし、「第2・四半期以降に一部の経済指標で(成長の)減速の兆候が示されたが、これは主に高水準の比較対象や政府による統制が要因だ。安定し、かつ比較的速いペースでの経済成長を維持する能力、条件、自信がそろっている」と述べた。

 さらに「われわれは前例のない景気刺激パッケージにより、積極的な財政政策や適切に緩和的な金融政策を実施した。同時に財政・金融リスク管理に成功した」とし、中国の成功になんら不可解な点はないと述べた。

 銀行セクターについては、業界全体での自己資本比率が11.1%となる一方、不良債権の比率は2.8%にとどまり、堅調な状況にあるとした。

 一方、地方政府に対する急速な銀行融資に関するリスクは深刻としたものの、統制されているとの見方を示した。「地方政府の投資ビークル管理強化に向けた措置を講じており、集中的な(措置の)実施過程にある」と続けた。

 中国の銀行は地方政府への直接的な融資を禁じられているため、地方政府が設立した投資ビークルに総額7兆6600億元(1兆1300億ドル)を融資しているが、銀行監督当局によると、堅実な資産によって担保されているのはそのうち27%にとどまっている。

 温首相は一方、全般的な銀行の不良債権の水準には問題がないと指摘。さらに、中国経済は良好で、基本的に安定しているとの認識を示した。

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