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焦点:週内に再度円売り介入との観測、企業業績下支え狙う
2010年9月27日 / 04:23 / 7年後

焦点:週内に再度円売り介入との観測、企業業績下支え狙う

 [東京 27日 ロイター] 外為市場では、週内にも再び政府・日銀が円売り介入を実施する可能性が高いとの指摘が出ている。9月期末の為替レートをドル高/円安方向へ押し上げることで、輸出企業を中心に下振れ懸念の強い企業業績を下支えし、株価の大幅下落リスクを回避する狙いがあるのではないかとのシナリオだ。

 9月27日、外為市場では週内にも再び政府・日銀が円売り介入を実施する可能性が高いとの指摘が出ている。写真は1万円紙幣。3日撮影(2010年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

  <期末レートの押し上げ期待>

 為替市場では、15日の大規模介入は「輸入企業への売り場提供」(都銀)だったとの見方が大勢。ドル/円を15年ぶり円高水準の82円から85円後半まで押し上げ、多くの企業が想定レートとしている90円に少しでも近付けることで「90円とは言わないまでも、それに多少近い水準で円を手当てさせ、企業業績や株価の大幅下振れを防ぐとともに、政府も国内産業界からの非難を回避する」(邦銀)狙いがあったのではないかとの指摘が複数出ている。

 それだけに、多くの企業が中間決算を迎える9月期末の為替レートの行方には、市場関係者も強い関心を寄せている。しかし、大規模介入実施後の15日以降、ドル/円は介入観測が下支えとなっているものの、じりじりとした下落基調は変わらず。24日の海外市場では一時84.12円と15年ぶり安値まで1円強に迫った。市場関係者の間には「中間期末のレートが大幅円高に振れるようなら、何のために(介入を)始めたのか分からない」(別の都銀)との声さえある。

 一方、前週に米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加緩和の可能性を示唆する内容の声明文を出したことで、ドルは当面下落基調が続くとの見方が大勢。現状でも、ドル/円は介入がなければ再び15年ぶり安値を更新する可能性があるとの声が根強い。

  <クロス円反落がドル/円の下げ誘発か>

 ユーロ/円などクロス円の上値が重くなってきたことも、ドル/円の下押し圧力になりかねない。ドル安の長期化見通しでユーロなどの他通貨が一段の上昇を見込めること、円は売り介入の可能性があることなどから、大規模介入以降にクロス円は次第に買い人気を集め、前週末までにユーロ/円や英ポンド/円は1カ月ぶり、豪ドル/円は4カ月ぶり高値を更新した。しかし「すでにクロス円のポジションが買い持ちに傾き始めた」(外銀)といい、短期筋の間では早くも円の買い戻しが入りやすくなっている。

 ドル/円が介入観測にもかかわらず安値圏からほとんど上昇しないのは、クロス円から吐き出される円買いが一因とする声もある。「クロス円が買いになっている分、(短期筋の)円売りポジションが積み上がり、ドル/円が上昇しても戻り売り(円の買い戻し)に押されるだけ」(先出の都銀)という。

 (ロイター  基太村 真司記者)

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