[香港/北京 29日 ロイター] 中国の第一財経日報は29日、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、大手自動車・バッテリーメーカーの比亜迪(BYD)1211.HK株の買い増しを検討していると伝えた。バフェット氏は現在、BYD株の10%を保有している。
BYDは販売が低迷しているほか、電気自動車の輸出計画の遅れ、土地をめぐる中国政府との法的紛争など多くの困難に直面しているため、アナリストや投資家は、バフェット氏がBYD株を売却するのではないかとの観測が出ていた。
第一財経日報が関係筋の話として伝えたところによると、バフェット氏は28日夜、BYDの関係者と非公式に会談し、同氏が率いるバークシャー・ハサウェイBRKa.Nを通じて保有しているBYD株を買い増す可能性について話し合ったという。
報道を受け、BYD株は29日の香港株式市場で3.7%上昇した。
報道についてバフェット氏は、「われわれが何をしようとしているかコメントはできない」と述べた。
バフェット氏はマイクロソフトのビル・ゲイツ会長と共に中国を訪問しており、両氏は29日、BYDが発売する初のプレミアム多目的車「M6」のセレモニーに出席した。