October 14, 2010 / 4:35 AM / 9 years ago

ドル独歩安で円15年半ぶり水準、介入期待も

 [東京 14日 ロイター] ドルが独歩安の様相を呈している。アジア各国の株式が買われ、高金利通貨に対して「ドル売り」が加速。対円でもドルが売られ、円は1995年4月以来15年半ぶりの高値を付けた。東京株式市場では、政府・日銀による介入期待もあり、上げ幅が一時200円に迫った。

 10月14日、ドル独歩安で、円は1995年4月以来15年半ぶりの高値を付けた。写真は2008年9月、ソウルの銀行で撮影(2010年 ロイター/Jo Yong-Hak)

 14日の東京外国為替市場で、円相場が一時1ドル=81円20銭付近となり、11日に記録した81円37銭を超え、1995年4月以来の円高水準を付けた。

 11月の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、米国の追加金融緩和を見越したドル売りが加速している。シンガポール金融管理局(MAS)が14日、シンガポールドルの取引バンドを小幅拡大すると発表。「米ドル安圧力の高まりを受けた事実上のシンガポールドル高誘導」(邦銀)との観測が浮上し、アジア各国の株式が軒並み上昇したこともドル安進行を助長したとみられる。

 急ピッチな円高を受けても、東京株式市場では日経平均が続伸した。「介入期待から商品投資顧問業者(CTA)やヘッジファンドが買い戻しを入れた」(国内証券トレーダー)とみられ、上げ幅は一時200円に迫った。

 「米緩和期待による過剰流動性を背景に、金融相場色が強まっている」(前出の国内証券トレーダー)との声は根強い。みずほ総研の武内浩二シニアエコノミストは「9月末時点の中国の外貨準備高が7月から9月の間に急増したことや、9月の新規人民元建て融資が増加したこともセンチメントを改善させている」と指摘する。

 東海東京証券の倉持宏朗・エクイティ部部長は「海外勢の買い戻しなどで高値を持続している。直近の貿易収支や外貨準備高などの推移から、中国の景気拡大が続くとの期待感も膨らみ、中国関連株や資源株が買われていることも相場を下支えしている」と話す。

 <利付30年国債入札は順調>

 財務省が14日正午締め切りで実施した利付30年物国債入札は、事前予想に反して「順調な結果」(外資系証券)となった。応札倍率は5.4倍に達した。

 超長期債市場をめぐっては、投機的な動きが相次いだ影響でボラタイルな状況が続いていた。米国で追加金融緩和が実施されれば、期待インフレ率の高まりなどで米国債市場で金利曲線の傾斜化バイアスが強まりかねず、市場で「波乱含みの入札になりそう」(国内証券)との声が多かった。

 市場では「業者や生命保険会社が購入に踏み切ったのではないか」(外資系証券の債券ディーラー)との声が出ている。

 (ロイター・ニュース 山口 貴也記者、編集 内田慎一)

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