November 1, 2010 / 4:20 AM / 8 years ago

ブラジル大統領選はルセフ候補が勝利、現政権の路線継承へ

 10月31日、ブラジル大統領選の決選投票は、与党・労働党のルセフ候補(元官房長官)が勝利(2010年 ロイター/Bruno Domingos)

 [サンパウロ 31日 ロイター] ブラジルで31日行われた大統領選の決選投票は、与党・労働党のルセフ候補(元官房長官)が勝利した。ルセフ候補は、ブラジル経済を世界有数の新興国に押し上げたルラ現政権の路線を踏襲する方針を示した。

 開票率99%の時点で、ルセフ候補の得票率は有効投票の55.96%、野党・ブラジル社会民主党のセラ候補(前サンパウロ州知事)は44.04%。ブラジル最高選挙裁判所(選挙管理機関)はルセフ候補の勝利を公式に確認した。女性大統領は同国初となる。

 ルセフ候補は、現職のルラ大統領の後継者として、同大統領の後ろ盾を背景に国民の支持を集めた。ルラ政権は安定した財政政策や社会保障政策で貧困削減と経済成長を実現。ルセフ候補は現政権の政策を踏襲することを約束し、インフラ整備などを進める方針を示している。

 勝利演説でルセフ氏は、他国との緊密な通商関係を模索する現政権の政策を継続するとともに、経済の安定を維持する方針を明らかにした。また、社会保障プログラムやインフラ整備への支出は削減しないと表明した。 

 ルセフ氏は、ルラ大統領のようなカリスマ性には欠けるとされ、一部の投資家の間からは、ルセフ氏は現状維持に終始し、経済改革を実行できないのでは、と懸念する声も聞かれる。また、国家の役割を拡大し過ぎたり、歳出削減に失敗したりする可能性も懸念されている。 

 現職のルラ大統領は憲法により、3期連続の出馬はできなかった。しかし、独自の支持基盤を持たない側近のルセフ氏が当選したことで、来年1月1日の退任後も、政治への関与を続ける可能性がある。 

 向こう数日間は、ルセフ氏が困難な経済改革を優先事項とするのかどうか、注目されることになる。また、労働党の中でもマーケット重視派を主要閣僚のポストにつけるのかどうかが注目されるところだ。

 大統領選の勝者は通常、選挙の翌日に記者会見を行うことが多い。

 ルセフ氏の連立政権は議会では大幅な多数派となるが、連立自体が10の政党から成っており、ルセフ氏は政権運営に苦慮する可能性もある。PSDB(ブラジル社会民主党)も、セラ候補の敗北にもかかわらず強硬な姿勢を示しており、野党対応も厳しいものになりそうだ。

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