November 10, 2010 / 3:02 AM / 9 years ago

日経平均は5カ月ぶり高値圏、金融株上昇が相場けん引

 [東京 10日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反発した。金融機関の規制に関する報道を好感し、銀行など金融株が相場をけん引。また、外為市場でドル/円が円安に振れていることから輸出株にも買いが入った。

 海外ヘッジファンドなど短期筋による買いが中心で7月14日に付けた9807円36銭を上抜け、約5カ月ぶりの高値圏に上昇した。ただ、目先は上値が重く、1万円回復には時間がかかるなどの見方もある。

 前場の東証1部騰落数は、値上がり1210銘柄に対し値下がり291銘柄、変わらずが143銘柄だった。東証1部売買代金は7310億円。

 10日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、20カ国・地域(G20)は、金融危機再発防止に向けた金融規制について、大き過ぎてつぶせない銀行問題への対処方法を銀行の事業規模やシステミックリスクの度合いに応じて2つに分けることを検討している。日本、その他アジアの大半の銀行がシステミックリスクが比較的低い方に分類される見通し。今週末にソウルで開催されるG20首脳会議の議題について説明を受けた関係者の話として伝えた。

 日本勢では、みずほフィナンシャルグループ(8411.T)、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)などが国内での監督という扱いになる可能性があると法律専門家らはみているという。東京市場はこの報道を受け、セクター別の上昇率で銀行がトップ、2位が証券となるなど金融株が買われた。また、為替が円安に振れたことから輸出株など幅広い買いが入った。

 金融株の他には京セラ(6971.T)が買われた。会社更生手続き中の日本航空が検討している追加増資について、京セラと野村ホールディングス(8604.T)、大和証券グループ本社(8601.T)の計3社が計200─300億円を引き受ける方向で最終調整中と10日付読売新聞朝刊が報じたことが材料視された。

 日経平均は「相場全体を押し上げるパワーは乏しい」(大手証券の株式トレーダー)が、7月14日に付けた9807円36銭を上抜けし、6月以来約5カ月ぶりの高値圏に浮上した。邦銀系の株式トレーダーによると、海外ヘッジファンドなど短期筋による買いが多いという。ただ、中堅証券情報担当者は「急速な上昇に対して警戒感が強い。戻り売りを消化しつつ上値を取っている」とみている。

 目先の値動きついて、国内証券のトレーダーは「1万円を付けてもおかしくない」とする一方、「落ち着いてくると持ち合い解消売りが出てるので上値は重くなる」(邦銀系トレーダー)、「ドル/円が83円台に円安が進まないと日経平均の1万円回復は難しいのではないか」(先の大手証券のトレーダー)と慎重な見方もある。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

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