November 19, 2010 / 5:56 AM / 9 years ago

インタビュー:イスラム保険で4年目に利益=マレーシアのING合弁

 [クアラルンプール 18日 ロイター] マレーシアのINGインシュアランス・ベルハドのニルマラ・メノン最高経営責任者(CEO)は18日、ロイターのインタビューに対し、同社が創業4年目で利益を出すことを目標にしていると述べた。

 同社のほかの幹部は将来インドネシアや香港へ進出する方針を示した。

 オランダの金融大手INGING.ASとマレーシアのパブリック・バンク(PUBM.KL)の合弁会社である同社は、ことし9月、ほかの3社とともに政府からイスラム生命保険(ファミリー・タカフル)の事業免許を受けた。来年4月にはマレーシア国内で最初の保険商品を出す予定だ。

 メノンCEOは「マレーシアの生命保険の浸透率はとても低い。地域のほかの市場と比べると、未熟な市場だ。台湾や韓国では1人が6─7件の保険に加入し、保険の必要性も理解している。われわれはその段階まで行く必要がある」と話す。

 マレーシアは世界最大のイスラム債(スクーク)市場で、銀行システムの約5分の1はイスラム資産が占める。ところがタカフルは普及していない。マレーシア国内には8社のイスラム保険会社があるが、中央銀行のデータによると、タカフルの浸透率はことし6月時点で10.5%に過ぎない。通常保険は42.3%。総浸透率の52.8%は、香港の120%、日本の200%に比べて、かなり低いというのが業界での推定だ。

 メノンCEOの予想では、同社は創業3年目に収支が均衡する。それでもイスラム保険の認知度の低さや誤解を克服しなければならないという。CEOは「中国市場では生命保険の浸透率が80─85%に近い。一方、イスラム市場では10%以下。このため最大限のチャンスは、マレーシアの拡大するイスラム市場にある」と説明した。

 タカフルの方式では、参加者がタカフル資金を拠出する。拠出金は運営会社の資産とは別建てにされ、参加者はタカフル資金のオーナー権を持つ。その資金が利益を生むと、余剰金は参加者の間で、場合によっては運営会社も交えて分配する。損失を出すと、参加者は拠出を求められることもあるが、通常は運営会社が無利子で融資する。

 パブリック・バンクのマネジングディレクター、Tay Ah Lek氏は、INGとの合弁会社が国内で強い足場を築いた後、この地域の市場に進出すると表明。「インドネシア市場が鍵だ。われわれはそこを非常に積極的に見ている。香港のパブリック・バンクとは提携済みなので、そこもこの種のものを持ち込める地域だ」と述べた。

 アーンスト・アンド・ヤングの予測によると、タカフルの拠出金の総額は2012年には77億ドルに達する。ところが保険に詳しい法律事務所のクライド・アンド・カンパニーは、世界のタカフルの年間拠出金は、総保険料の1%未満と指摘している。

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