[ソウル 23日 ロイター] 韓国軍や同国メディアによると、北朝鮮は23日、黄海の南北境界水域に近い韓国の延坪島に砲弾を発射した。島では建物が炎上し、韓国軍は砲撃に応戦した。
目撃者によると、島の住民は砲撃を受けて避難している。
交戦は約1時間続いた後、停止したという。
韓国軍は、同国海兵隊の兵士1人が死亡し、3人が重体となっていることを明らかにした。
YTNテレビは目撃者の話として、60─70軒の家が炎上していると報じ、島から煙が上がる映像を伝えた。また目撃者情報として、砲弾の多くが同島の韓国軍基地に着弾したと伝えた。砲撃を受けて韓国の戦闘機が西岸に配備されたとしている。
交戦の報道を受けて韓国ウォンがオフショア市場で売られ、ウォンの1カ月物ノンデリバラブル・フォワード(NDF)は約4%下落。米10年国債先物は上昇し、円は下落した。
韓国銀行(中央銀行)は想定される市場への影響について協議するため臨時会合を開く方針を明らかにした。
韓国軍は交戦が行われたことを確認したが、詳細は明らかにしていない。