December 3, 2010 / 9:57 AM / 9 years ago

訂正:三洋電、世界最高のセル変換効率21.6%の太陽電池を量産化

 12月3日、三洋電機は、世界最高のセル変換効率となる21.6%のHIT太陽電池を量産化したと発表した。写真は2008年1月、ラスベガスで開催された家電見本市での同社ブース(2010年 ロイター/Steve Marcus)

 [東京 3日 ロイター] 三洋電機6764.Tは3日、世界最高のセル変換効率となる21.6%のHIT太陽電池を量産化したと発表した。この太陽電池セルを組み込んだ太陽電池パネルを来年2月から欧州で発売する。従来の最高は10月に欧州で発売した21.1%。

 太陽電池セルを組み合わせたモジュールベースの変換効率は、従来までの18.6%から19.0%に上がる。モジュールベースでは、サンパワーSPWRA.Oに次いで世界で2位になるという。三洋電機はすでに、研究レベルのセル変換効率では23.0%を達成しており、今後も量産ベースでさらなる高効率化を目指す。

 記者会見した前田哲宏(訂正)執行役員(ソーラー事業本部長)は「早い段階で23%の研究レベルの量産化を2013年までに達成したい」と述べた。同時に三洋電機は、コスト効果の高い「次世代HIT太陽電池」の開発を進めており12年度末までに兵庫県の尼崎市のプラズマパネル工場の敷地で量産を開始する計画。前田執行役員は「12年から準備して13年に一気に拡大したい。変換効率は研究所で24―25%を出せると思っている」と述べた。

 住宅用太陽光発電システムの拡大を背景に、HIT太陽電池セルの生産能力は11年度中に国内2拠点で600メガワットまで確立する。モジュール生産は10年度に、国内外4拠点で年間680メガワットの能力にする。今後の生産能力増強について前田執行役員は「次世代HITを12年度末までに量産するので、それまではしばらくストップ。新たな設備投資は12年からになる」と述べた。2015年度には1500メガワット(1.5ギガワット)を販売する目標だが、自社生産は80―90%を想定しているため「(生産能力増強は)12年以降に一気に加速する」という。 

 一方で、大規模発電所に適しているコストの安い薄膜型太陽電池については、岐阜県の研究所で開発を進めているが「変換効率は10%の安定化率が出ているが、まだ量産化には厳しく、さらにコスト改善に努める」(前田執行役員)として量産化の判断には至っていないという。薄膜太陽電池の事業は、09年1月にJXホールディングス(5020.T)(当時は新日本石油)と折半出資で設立した「三洋ENEOSソーラー(東京都文京区)」で共同販売する計画だが、現段階で製品化が遅れているため活動休止の状態となっている。

 (ロイター日本語ニュース 村井 令二)

*第3段落の名前を訂正します。

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