[ダブリン 8日 ロイター] 国有化されたアイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行と住宅金融機関アイリッシュ・ネーションワイド・ビルディング・ソサエティは、両行の統合を盛り込んだ共同再編計画を欧州委員会に提出する。現地紙アイリッシュ・タイムズが8日、情報源を明かさずに伝えた。
この再編は、国際通貨基金(IMF)と欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)が先月、850億ユーロ(1120億ドル)規模のアイルランド救済策を実施する代わりに求めた条件の一つ。来年3月末までに完了する必要がある。
同紙によると、両社の幹部は再編計画を準備するため、アイルランドの財務省と国家資産管理機関(NAMA)の当局者と会談した。
計画は、アングロ・アイリッシュ銀の預金140億ユーロとアイリッシュ・ネーションワイドの預金40億ユーロを銀行システム内でどう移管するかなどの問題について具体的な方策や、両行の従業員やアイリッシュ・ネーションワイドの50の支店の今後について示す見通し。NAMAが両行から430億ユーロ相当の債権を買い取った代わりに発行した債券の取り扱いも盛り込まれるという。
同紙によると、アイルランドのカウエン首相は、アングロ・アイリッシュ銀について、預金は1月までにどこかに移管されるが移管先は国内との見通しを示し「アングロ・アイリッシュ銀の預金はすべて安全だ」と語った。首相は、数年かけて債権処理を行う見込みも示した。