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中国CPIは2年4カ月ぶり高水準、追加引き締めが焦点に
2010年12月11日 / 05:32 / 7年前

中国CPIは2年4カ月ぶり高水準、追加引き締めが焦点に

 [北京 11日 ロイター] 中国国家統計局は11日、11月の各種経済指標を発表した。消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比5.1%となり、10月の4.4%から加速し、2年4カ月ぶりの高水準となった。予想の4.7%も上回った。

 12月11日、11月の中国CPIは前年比+5.1%となり、2年4カ月ぶりの高水準に。北京で10月撮影(2010年 ロイター/David Gray)

 統計発表の前日の10日、中国人民銀行は、物価押し上げ要因となっている過剰流動性を吸収する狙いで、銀行の預金準備率の引き上げを発表した。預金準備率の引き上げは過去1カ月で3回目となる。

 みずほ証券(香港)のエコノミスト、Shen Jianguang氏は「今年中に少なくとも1回の利上げが必要。そうしなければ、当局は非常に驚きのメッセージを送ることになる。なぜなら、インフレが進行しているのに利上げがなければ、人々は当局のインフレに対抗する姿勢を疑うようになる」と指摘した。

 11月の各種指標は中国経済の目覚ましい成長モメンタムを示した。このため、政府は引き締め措置強化に自信を持つとみられる。

 鉱工業生産は前年比13.3%増となり、前月(13.1%増)を上回る伸びとなった。予想は13.0%だった。

 小売売上高は前年比18.7%増加。引き続き中国経済がゆっくりと消費主導型経済にシフトしていることを示した。

 しかし、指標が経済の強さを示したことで、今後は、インフレが政府の手に負えない問題になり始めるのではないか、ということが懸念されそうだ。

 国信証券(北京)のエコノミスト、Lin Songli氏は「現在政府がとっているインフレ抑制策によって当面物価上昇は抑えられるが、対策を緩めれば再度上昇するだろう」とみている。

 すでにいくつかの都市が食品価格の上昇を抑えるため直接管理に踏み切っており、中央政府も、国内商品市場の投機を排除することを目指し、食品価格の操作を行った者を処罰するなど厳格な措置を講じる方針を示している。

 11月のCPIも、引き続き食品価格が押し上げ要因となった。食品価格は1─11月で11.7%上昇。これに対し、食品以外は1.9%上昇だった。ただし、食品以外のなかでも消費財や住宅コストは11月に明確な上昇を示した。

 みずほ証券のShen氏は「インフレについて懸念されるのは、食品以外の価格が明確な上昇トレンドを示していることだ。これは、賃金が今年、非常に力強く上昇していること、国際商品価格の上昇、マネーや信用の非常に強い拡大と一致する」と指摘した。

 国信証券のLin氏は、Shen氏よりは楽観的な見方だが、それでもインフレ圧力は容易に払しょくされないと警告。「CPIは11月でピークを打った可能性があるが、来年初めまで高水準が続きそうだ」と述べた。

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