December 20, 2010 / 8:28 PM / 9 years ago

アイルランド銀行再編法案を憂慮、担保損失を懸念=ECB

 12月20日、ECBは、アイルランド銀行再編法案について、資金供給オペで受け入れた担保に損失が発生する可能性があるとの懸念を表明。写真はフランクフルトのECB本部。5日撮影(2010年 ロイター/Alex Domanski)

 [ロンドン 20日 ロイター] アイルランド議会が承認した銀行再編に関する法案について、欧州中央銀行(ECB)は、資金供給オペで受け入れた担保に損失が発生する可能性を「深く憂慮する」との見解を示した。

 アイルランド議会は15日、銀行セクターの再編に向け政府に広範的な権限を付与する内容の法案を可決した。政府に対し、劣後債保有者に損失を負担させる権限や預金を移管する権限などを認めている。

 アイルランド大統領は同法案に署名しておらず、21日に会合を開き、同法の合憲性について最高裁の判断を求めるかどうかを決定する。

 ECBはウェブサイトに掲載した17日付の文書で、アイルランドの銀行支援法案の不備により、担保資産をめぐるECBの権利が侵害されるおそれがあるとして明確化するよう求めた。

 「法案では、ユーロシステムに関する一部の重要な点で法的な確実性が不十分なことを、深く憂慮する」としている。

 問題となるのは、ECBによる緊急流動性支援策の担保に対する中銀の権利の程度など。ECBは、担保の保全に向けたECBや中銀の権利行使などに、法案の影響が及ぶべきではないとしている。

 アイルランド財務省報道官は声明で、新たな銀行法によって付与されている財務相の包括的な権限がECBや各国中銀に悪影響を及ぼすことはないとして、法案の妥当性を主張した。

 ECBは、世界の銀行市場の混乱を回避するための政策で各国政府は協調する必要があり、銀行の流動性利用に関して独自のルールを制定することはできないと指摘した。

 その上で、銀行再編法案について、ECBあるいはアイルランド中銀の独立性を弱めないことを明確にすべきとの見解を表明。ECBの懸念を考慮して法案を調整されることを見込んでいるとした。

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