December 23, 2010 / 9:23 PM / 8 years ago

ポルトガルの長期格付け、「Aプラス」へ1段階引き下げ=フィッチ

 [ニューヨーク/リスボン 23日 ロイター] 格付け会社フィッチ・レーティングスは23日、ポルトガルの長期外貨・自国通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を、「AAマイナス」から「Aプラス」に1段階引き下げた。見通しは「ネガティブ」。

 12月23日、格付け会社フィッチ・レーティングスは、ポルトガルの長期外貨・自国通貨建て発行体デフォルト格付けを「Aプラス」へと1段階引き下げた。写真は多数のポルトガル国旗。2006年7月撮影(2010年 ロイター)

 また短期外貨建て格付けを「F1プラス」から「F1」に引き下げた。

 フィッチは「2011年予算、および構造的な赤字に関する目標の未達成は、ポルトガルの現在のソブリン格付けの下支えとなっている中期的な国家財政の持続性に対する信頼を損ねる」とした。

 フィッチのポルトガルの格付け「Aプラス」は、ムーディーズ・インベスターズ・サービスの同国に対する格付け「A1」と同水準。共にスタンダード&プアーズ(S&P)の格付け「Aマイナス」より2段階上となる。

 バンコ・カレゴサ(リスボン)のエコノミスト、ジョアン・ペレイラ・レイテ氏は、フィッチによる格下げについて「驚くべきことではないが、悪いニュースであることに変わりはなく、特にポルトガルの金融部門が影響を受ける」と指摘。ただ「市場では格下げが想定されていたため、現在の金利水準にすでに織り込まれている」と述べた。

 ポルトガル国債と独連邦債の利回り格差は、格下げのニュースが伝わった後、377ベーシスポイント(bp)と2bp縮小したものの、その後は前日の清算値を若干下回る381bpとなった。

 同利回り格差は前月、ユーロ導入後の最高水準となる481bpまで拡大していたが、その後は欧州中央銀行(ECB)による買い入れに下支えされ、縮小傾向にある。

 外国為替市場では、フィッチによるポルトガル格下げを受け、ユーロがドルとスイスフランに対して下落した。 

 ポルトガル政府は増税と歳出削減を通して、財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率を2011年に4.6%と、2010年予想の7.3%から引き下げることを確約している。

 フィッチはこの目標達成は「非常に厳しい」と予測。特にフィッチが予想するように、ポルトガル経済が2011年にリセション(景気後退)に陥った場合、困難になるとしている。

 ただ、ポルトガル経済は2012年には持続的に回復を始めるとの見通しを示し、財政の調整、および経常赤字の縮小により「政府、および全般的な対外債務を持続可能な軌道に乗る」との見通しを示した。

 ポルトガルの格付けに関しては、ムーディーズが21日に、同国の「A1/P─1」格付けを1─2ノッチ引き下げる方向で見直すと発表したばかり。ムーディーズの格付け見直しは最大で3カ月かかる。

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