December 29, 2010 / 6:03 AM / in 9 years

幻冬舎のTOB成立、自社買収実現の鍵握るファンド動向

 [東京 29日 ロイター] マネジメント・バイアウト(MBO、経営陣が参画する自社買収)のため株式公開買い付け(TOB)を行っていた幻冬舎7843.OSは29日、買い付けに1万5968株(58.17%)が応募し、TOBが成立したと発表した。

 これを受けて幻冬舎はMBOに向けた議案を来年2月に開催予定の臨時株主総会に付議し、同総会で3分の2以上の賛成を持って可決されれば、MBOが成立する見通し。

 ただ、成立するかどうかは、重要案件を否決できる3分の1以上の議決権を持つ投資ファンド、イザベルの動向がカギを握ることになる。 

 今回のMBOをめぐっては、TOB期間中に、ケイマン籍の投資ファンド、イザベル・リミテッドが株式を大量買い付けし、幻冬舎が12月13日に買い付け価格を引き上げるなど条件を変更、TOBを成立しやすいようにしていた。 

 幻冬舎は10月末、見城徹社長が100%出資する会社がTOBを実施し、MBOを行うことを決議していたが、その後、イザベルが大量に買い付けたことを踏まえ、TOB価格を1株あたり22万円から24万8300円に引き上げたほか、TOBの期限も12月14日から同28日に延長。買い付け予定株数の下限も、議決権総数の3分の2超(1万8300株)から過半数(1万3725株)に引き下げていた。 

 イザベルはTOBの条件変更後も幻冬舎の株式を買い増し、24日提出の大量保有の変更報告書によると、保有比率を27.24%(9807株)に引き上げていた。幻冬舎の発行済み株式数(3万6000株)のうち、議決権のない株式数(8551株)を除いたイザベルの保有議決権割合は35.7%に高まり、重要案件を否決することが可能となっている。 

 幻冬舎は今後、定款を変更し、普通株式に全部取得条項を付与して株式を取得、同時に普通株と引き換えに種類株式を発行することで今回の買い付けに応じなかった株主の持ち株数を端数とし、この端株に金銭を対価として交付することで100%の株式取得を目指す。また、今後の株式保有状況によって別の方法をとる場合もあるが、その場合も今回の買い付けに応募しなかった株主には最終的に金銭を交付する方法を採用する、としている。 

 幻冬舎の第三者機関はストライク(東京都千代田区)、買い手で見城社長が100%出資する会社、TKホールディングス(東京都千代田区)のアドバイザーはTOKYO企業情報(東京都千代田区)。公開買付代理人はみずほインベスターズ証券。 

 (ロイター日本語ニュース 江本恵美 岩崎成子;編集 石田仁志)

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