[ソウル 29日 ロイター] 韓国政府は、銀行を対象とした外為デリバティブ(金融派生商品)の持ち高上限を来年1月から引き下げる。韓国金融監督院の当局者が29日、匿名を条件に記者団に明らかにした。
国内銀行の上限は自己資本の50%(現行)から40%に、外国銀行の支店の上限は自己資本の250%(現行)から200%に、それぞれ引き下げる。来年1月に政府の正式発表があるという。
現在の上限は今年6月に設定された。当局はこの上限に必要な修正を加えるため、四半期ごとにデータを検討するとしていた。
同当局者は、持ち高上限の引き下げが銀行の営業や輸出業者の為替ヘッジに影響を与える可能性は低いとの見方を示した。「現在、外銀の支店の(外為デリバティブの)持ち高は(自己資本の)150%を下回り、国内銀行の持ち高は10%を下回っている。このため、さほど大きな影響は予想していない」と語った。
年末の薄商いのなか、当局者の発言を受けて韓国ウォン相場はほとんど動かなかった。
ある外銀ディーラーは「銀行の持ち高はすでに新たな上限を下回っているうえ、新たな上限の発表は予想されていた。このため大きな影響はないだろう」と話した。
韓国企画財政省は今月、資本規制の一環で、2011年後半から銀行の外貨建て債務に賦課金を課す方針を明らかにしていた。