[サンフランシスコ 2日 ロイター] ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は2日、米グーグル(GOOG.O)が、雑誌記事をオンライン配信する「デジタル・ニューススタンド」の立ち上げについて、複数の雑誌出版社と協議していると報じた。
複数の匿名筋の話として報じた。
グーグルの基本ソフト「アンドロイド」搭載のタブレット型端末やスマートフォンに有料で記事を配信する計画という。
すでにタイム・ワーナーTWX.N傘下のタイムのほか、コンデ・ナスト、ハーストといった出版社と協議に入っている。
米アップル(AAPL.O)のオンラインストア「iTunes」では通常、売り上げの30%がアップルの取り分となるが、グーグルは自社の取り分を30%未満にすることを一部雑誌社に提案しているという。
グーグルは、オンライン記事を購入した顧客の個人情報の一部を出版社に提供することも提案している。
同紙によると、アップルもiTunesの運営方針の修正を検討しており、出版社がiTunesで定期購読商品を販売しやすくしたり、出版社と共有する顧客情報を増やすことなどを検討している。
グーグル、アップルのコメントはとれていない。
同紙によると、デジタル・ニューススタンドの立ち上げ時期は不明で、計画が実現しない可能性もある。