January 28, 2011 / 2:08 AM / 9 years ago

ムーディーズ、米国の格付け見通し悪化の可能性を警告

 [ニューヨーク 27日 ロイター] 大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは27日、米国の格付け見通しを今後2年以内にネガティブにする可能性が高まっているとの見解を示した。 

 1月27日、ムーディーズは米国の格付け見通しを今後2年以内にネガティブにする可能性が高まっているとの見解を示した。写真はニューヨークで2008年7月撮影(2011年 ロイター/Chip East)

 ムーディーズは昨年12月、ブッシュ減税が延長された場合、2年以内に米国の格付け見通しが「ネガティブ」になる可能性が高まるとの見方を示していた。

 27日のリポートでは、米国の格付けに対するリスクについてより詳しく説明し、米国のねじれ議会に懸念を表明。財政赤字削減に向けた合意の見込みが低くなる恐れがあるとの見方を示した。

 昨年11月の米中間選挙では、共和党が下院の過半数を獲得したものの、上院では民主党が過半数を守った。

 ムーディーズは、財政赤字削減に向けてオバマ大統領が設置した財政責任・改革委員会の提言が議会で可決されない可能性にも懸念を示した。

 リポートは「政府の財政状況の最近の傾向や今後の見通しを踏まえると、(米国の格付けへの)リスクは依然小さいながらも高まりつつあり、その傾向が今後数年間続く可能性が高い」と指摘。

 「現時点で格付け措置は検討していないが、将来的に措置をとる可能性のある時期は近くなっているようだ。今後2年間に見通しをネガティブにする可能性は高まっている」とした。 

 ムーディーズのアナリスト、スティーブン・ヘス氏はロイターのインタビューに応じ、リポートの目的は米国の信用力についてより詳しい見解を示すことであり、格付けに影響を及ぼす動きを受けたものではないと強調。米国の格付けに影響を及ぼす次の材料は来月の予算教書になると述べた。 

 27日の米債券市場はムーディーズのリポートには反応薄で、指標の10年債は発表前の6/32高からほぼ動かなかった。利回りは3.39%。 

 ムーディーズはリポートで、米長期金利は今後3年間に5%に向けて上昇するものの、平均ではそれを下回ると予想。ヘス氏は、金利が5%を下回る水準にとどまれば、ムーディーズは米国の債務償還能力に引き続き満足できると述べた。 

 リポートは27日の取引終盤に発表されたことから、市場関係者の間では、28日の債券相場が圧迫される可能性があるとの指摘も出ている。

 ランドコルト・トレーディングのマネジングディレクター、トッド・ショーエンバーガー氏は「ムーディーズやその他の格付け会社からこのような厳しいリポートが出てくれば、米国債にネガティブな印象が残るのは明らかだ」とし、「明日、利回りが上昇する可能性がある」との見方を示した。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below