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粗糖相場が30年ぶり高値、豪サイクロンでサトウキビに被害大

 2月3日、オーストラリアを巨大サイクロンが直撃したことで、粗糖相場が急伸し、約30年ぶり高値をつけた。写真はサイクロンの被害を受け、倒壊した家屋。ブリスベーン北部で撮影。提供写真(2011年 ロイター/www.castaways.com.au)

 [シンガポール/ニューヨーク 3日 ロイター] オーストラリアを巨大サイクロンが直撃したことで、粗糖相場が急伸し、約30年ぶり高値をつけた。オーストラリアは世界最大の砂糖輸出国で、世界的な供給懸念が高まっている。

 インターナショナル・コンチネンタル取引所(ICE)の粗糖先物3月限は1.35セント(4%)上昇し、ポンド当たり35.31セントで2日の取引を終えた。これは、期近物としては1980年11月以来の高値。一時は36.08セントまで上昇した。出来高も30日平均値の倍以上に膨らんだ。

 業界団体によると、豪クイーンズランド州を直撃したサイクロン「ヤシ」は、同地域のサトウキビの半分を壊滅させた。これはオーストラリア全体の約15%に相当する。

 クイーンズランド州サトウキビ生産者団体のスティーブ・グリーンウッド最高経営責任者(CEO)は「被害の全容を把握するには時間がかかるが、生産の50%が被害を受けた可能性がある」と語った。

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