February 3, 2011 / 1:26 PM / 9 years ago

エジプトの大統領支持派と反体制派の対立深刻化、欧州が懸念表明

 [カイロ/パリ 3日 ロイター] 混乱の続くエジプトでは3日、首都カイロのタハリール広場で大統領支持派が反体制派に向けて発砲、少なくとも5人が死亡した。反体制派は、あらためて大統領退陣を要求した。

 2月3日、エジプトの大統領支持派と反体制派の対立が深刻化。欧州首脳が懸念を表明した。写真はカイロのタハリール広場で(2011年 ロイター/Suhaib Salem)

 英、独、仏、伊、スペインの5カ国首脳が共同声明を発表し、エジプト情勢悪化に懸念を表明した。

 3日の衝突は、現地時間午前4時(0200GMT、日本時間午前11時)ごろ始まった。

 現場から生中継された映像では、激しい銃撃が1時間以上にわたって続き、倒れた人が引きずられる姿が映し出された。大統領派・反体制派の双方が投石し、周辺には黒煙が立ち込めた。

 ムバラク大統領は1日のテレビ演説で9月に辞任する意向を表明。その後、軍はデモ隊に撤収を呼びかけているが、大統領の即時辞任を求める反体制派の多くは、抗議活動を継続していた。

 エジプト保健相は、大統領支持派と反体制派の衝突での死者は5人、負傷者836人と発表した。

 反体制派は、大統領支持派との衝突を受け態度を硬化。ムバラク大統領が退陣するまで抗議を続ける姿勢をあらためて示した。

 ある反体制派の草の根運動グループのスポークスマンは、アルジャジーラに対し「きのう(2日)の出来事は、われわれのムバラク打倒の決意をますます固くした」としたうえで「きのう、そしていまもタハリール広場で続いている事を受け、体制側の誰とも交渉するつもりはない」と述べた。

 <政府は関与否定>

 エジプト内閣は3日、大統領支持派の反体制派への攻撃を扇動したとの説を否定し、攻撃の背後にある事実を調査する方針を示した。 内閣の報道官はロイターに「政府扇動説はまったくの作り話。そんなことをすれば、鎮静化というわれわれの目標は台無しになる」と語り、政府は大統領支持派の攻撃に驚いていると述べた。国営テレビも、シャフィック首相が調査する方針を示したと伝えた。

 <エルバラダイ氏とムスリム同胞団、政府の協議に応じず>

 反体制派の非合法組織、ムスリム同胞団は3日、アルジャジーラを通じて声明を発表し、ムバラク大統領とその政府の退陣を要求。

 「われわれは、この体制の退陣を要求し、すべての会派のための挙国一致政府の設立を求める」と表明した。

 シャフィック首相は、反体制派に協議を申し出た。アルジャジーラとその他メディアの報道では、合法政党の新ワフド党など、一部会派が同意したもよう。

 しかし、エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長とムスリム同胞団は、ロイターに対し、政府の呼びかけを拒否したことを明らかにした。

 エルバラダイ氏は、ロイターの電話取材に対し「われわれは協議を拒否した。いかなる協議も、ムバラク大統領の退任とタハリール広場の安全確保が条件だ」と述べた。 非合法組織ムスリム同胞団の元議員、モハメド・アルベルタギ氏は、ムスリム同胞団はエルバラダイ氏が示した条件を支持する、としたうえで「それに加えて、われわれは協議の結果をいっさい拒否する」と述べた。

 <欧州5カ国首脳が懸念表明>

 こうしたなか、フランス、ドイツ、英国、イタリア、スペインの5カ国首脳が共同声明を発表し、エジプトの状況に懸念を示すとともに早急な権力移行を求めた。 フランス大統領府が発表した声明で5カ国首脳は「エジプト情勢が悪化していることを非常に懸念している。移行プロセスを今始める必要がある」と述べた。

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