[ドバイ 17日 ロイター] 反政府デモによって辞任に追い込まれたチュニジアのベンアリ前大統領(74)が、亡命先のサウジアラビアの病院で意識不明になっていると、同国の関係筋が17日明らかにした。
匿名を条件に情報を明かした関係筋は、入院先の病院は不明であるとし、危篤状態に陥った経緯は分からないと述べた。
ベンアリ前大統領はチュニジアで23年にわたり独裁体制を敷いていたが、1月に政権が崩壊、その後はサウジアラビアに逃れていた。同国の反政府デモはエジプトやイエメンなど周辺諸国に波及し、各国で政情不安が広がっている。