February 21, 2011 / 9:23 PM / 8 years ago

リビアの反政府デモが首都に飛び火、政権崩壊近いとの指摘も

 [トリポリ 21日 ロイター] 最高指導者カダフィ大佐への抗議行動が拡大しているリビアで21日、反政府デモが発生以来初めて首都トリポリにも飛び火した。

 2月21日、カダフィ大佐への抗議行動が拡大しているリビアで、反政府デモが首都トリポリにも飛び火。写真はユーチューブに投稿されたベンガジ市内の映像。20日投稿(2011年 ロイター/Reuters TV)

 中東衛星テレビ局アルジャジーラによると、首都トリポリでは、軍用機がデモ隊に向かって実弾を発射した。現在のところ同報道に関する第三者による検証は得られていない。

 住民によると、ベンガジから波及した反政府デモは、現在のところ東部の複数の街を掌握するまでに勢力を拡大しているもよう。

 リビアの油田の1つでは、労働者によるストライキで生産が停止したと報じられているほか、欧州系石油・ガス会社は、駐在員の避難や同国での試掘準備作業を中断するなどの措置を取っており、石油生産への影響も拡大している。

 現地紙クリナ電子版によると、石油精製・石油化学コンプレックスがあるラスラヌフでもこの日、反政府デモが勃発(ぼっぱつ)した。

 首都で軍用機が上空から実弾攻撃したとの報道について、ロンドンのコンサルタント会社、コントロール・リスクスのアナリスト(中東担当)、ジュリアン・バーンズ─デイシー氏は「まるで(政府による)最後の必死のあがきのようだ。自国の首都に爆弾を落として、果たしてどのようにして生き残るというのか」と述べ、カダフィ政権の崩壊は近いとの見方を示唆した。

 アルジャジーラによると、今回の首都トリポリでの当局とデモ隊との衝突による死者は61人に上った。

 これより先、ヘイグ英外相はカダフィ大佐がベネズエラに向かう可能性があるとの見方を示したが、ベネズエラの政府高官はこれを否定した。

 また政権内でも亀裂が生じている。アブドルジャリル司法書記(法相)がデモ隊に対する「過度な暴力の行使」に反対して辞任したほか、インドに駐在するリビア大使も暴力的なデモ弾圧に抗議し職を退いた。 

 一方、目撃者の証言によると、リビアの戦闘機2機が21日、地中海のマルタに着陸した。マルタの政府関係者は、パイロット2人が亡命を求めているのかは不明としている。パイロット2人は当初、燃料補給を求めたという。

 ベンガジでは、民間人への発砲を拒否した兵士が部隊長によって処刑されたとの報道もあり、地元の元裁判官は「民間人への発砲を拒否しカダフィ支持派の当局者に処刑された兵士11人を埋葬した。遺体は切断されていた」と語った。

 フランスに本部を置く人権団体の国際人権連盟によると、ベンガジを含む少なくとも東部の9つの街をデモ隊が掌握している。

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