March 12, 2011 / 12:12 PM / 9 years ago

地震の死者1000人超へ、福島原発爆発で格納容器は破損せず

 [東京 12日 ロイター] 11日午後に発生した東北地方太平洋沖地震で、死者は1000人を超える見通しとなった。東京電力(9501.T)の福島第1原子力発電所1号機では炉心溶融が発生、12日午後3時26分ごろには、爆発とともに白煙が上がり、建屋の天井が崩落した。

 3月12日、11日午後に発生した東北地方太平洋沖地震で、死者は1000人超の可能性。写真は被災地、仙台の様子(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 ただ、格納容器は破損しておらず、事故を防ぐため、午後8時過ぎに東京電力が容器を海水で満たす作業を開始した。

 枝野幸男官房長官は12日夜の会見で、午後の爆発について「炉心の水が不足して、水蒸気が発生。格納容器の外側の建屋の壁が爆発したもの」と説明。「(原子炉のある)格納容器は破損していないとの報告を受けており、放射性物質が大量に漏れ出すものではない」と語った。

 さらに、住民への退避指示の範囲を半径20キロ以内に拡大したことについて「海水を満たすという新たな対応をとる可能性が出たため、万全を期すことにした」と述べた。

 福島第1原子力発電所の1号機では地震発生を受けて格納容器の圧力が高まったため、12日午後に空気を外部に放出する作業を開始。しかし、核分裂時に発生するセシウムという放射性物質が検出され、原子力安全・保安院では炉心溶解が起きたとみている。日本の原発で炉心溶融が起きるのは初めてのこと。午後3時26分には爆発が起き、東電社員2人と協力会社社員2人の計4人がけがをして病院に運ばれていた。

 福島第2原子力発電所でも、1、2、4号機で圧力抑制室の温度が100度を超え、原子炉の圧力抑制機能を喪失、政府は11日の第1発電所に続いて原子力緊急事態宣言を行っていた。

 警察庁や防衛省によると、地震発生後に東北地方を襲った大津波などで、仙台市で200人─300人の遺体が発見されたほか、福島県南相馬市では1800世帯が壊滅状態となった。宮城県気仙沼市では大規模な火災が発生。総務省によると、岩手県陸前高田市はほぼ壊滅状態だという。

 警察庁が午後5時にまとめた情報によると、死者は574人、行方不明者は586人。NHKのまとめによると、この地震による死者は1000人を超えたもよう。死者・行方不明者は合わせて1500人を超えるとの報道もある。

 菅直人首相は12日夜、記者会見し、福島第1原発で周辺住民に退避指示が出されたことに関連し「1人の健康被害が出ないよう全力を尽くす」と語った。さらに、「未曾有の国難とも言うべき地震だ。1人でも多くの命を救うため、きょう、あす、あさってを頑張りぬく」とした。

 地震の影響で発電設備が停止しているため、電力の供給力不足が生じる可能性が出ている。海江田万里経済産業相は「電力供給設備の復旧に全力をあげているが、電気の使用にあたっては極力節電するようお願いしたい」とする談話を発表した。

 野田佳彦財務相は12日、東北地方太平洋沖地震への対応について記者会見し、救援活動の状況からみて被害の掌握には時間がかかるため、年度内の補正予算編成は困難との見解を示した。被害掌握後、当面の生活支援などの対応には予備費を活用するほか、住宅や家財の損失には所得控除を、事業用設備の損失は必要経費への算入を認める方向で検討していることも明らかにした。

 

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