March 16, 2011 / 4:50 AM / 8 years ago

福島第1原発で放射線量が一時急上昇、3号機の格納容器からは水蒸気

 [東京 16日 ロイター] 東京電力(9501.T)福島第1原子力発電所で16日午前10時過ぎ、正門付近の放射線量が急激に上昇、ミリシーベルトの単位になった。午前8時半前後から3号機で白煙が発生しており、枝野幸男官房長官は、格納容器の一部から水蒸気が出ている可能性が高いとの見方を示した。

 一方、原子力安全・保安院は放射線量が上がったのは3号機ではなく、2号機から出ている放射性物質が原因の可能性があるとしている。保安院によると、第1原発正門付近の放射線量は午前10時40分に10ミリシーベルトを観測した。 

 NHKによると、16日午前、福島第1原発付近で白い煙が上がった。NHKのヘリコプターが第1原発から30キロ以上離れた所から午前10時ごろに撮影した映像では、同原発から白い煙のようなものが上がっていることが確認できた。 

 このほか、東京電力(9501.T)によると16日朝には、福島第1原発4号機建屋の北西部から再び炎が上がっているのが確認された。

 枝野官房長官は、放射線量が上昇したことに関連して、午前10時54分ごろから値が下がっており、現時点で20キロメートルから30キロメートル内の住民を屋内退避としている態勢を変更することは考えていないと語った。 

 福島第1原発では15日午前、3号機付近で400ミリシーベルトの放射線濃度を検出した。4号機あたりでも100ミリシーベルトを検出、これまでとは単位の違う濃度で、人体に影響のある放射線量が流出する事態となった。   

 東日本大震災の発生時は休止中だった第1原発4号機で15日に火災が発生、放射性濃度急上昇の主要因となった。4号機は炉内のプールに使用済み核燃料が保管されていた。火災はその後鎮火したが、4号機建屋では北西側の壁に8メートル四方の穴が2つ見つかっている。4号機では16日朝、再び炎が上がったのが確認されているが、枝野官房長官は、現時点で再臨界を想定した対応は必要ない、としている。 

 同原発では2号機でも、15日午前6時14分ごろ、圧力抑制室付近で爆発音が発生した。その後、同午前8時30分過ぎには、同原発の正門付近で8217マイクロシーベルトの放射線量が検出された。      

 *1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト。100ミリシーベルト以下の放射線量であれば一度に浴びても健康被害はないとされる。 

 (ロイター日本語ニュース 編集 石田仁志)

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