March 16, 2011 / 10:31 AM / 9 years ago

福島第1原発で放射線量が一時急上昇、炉内水位は低い状態続く

 [東京 16日 ロイター] 東京電力(9501.T)福島第1原子力発電所で16日午前10時過ぎ、正門付近の放射線量が急激に上昇、ミリシーベルトの単位になった。原子力安全・保安院では、2号機から出ている放射性物質が原因の可能性があるとしている。第1原発正門付近の放射線量は午前10時40分に10ミリシーベルトを観測した。

 3月16日、福島第1原子力発電所で午前10時過ぎ、正門付近の放射線量が急激に上昇、ミリシーベルトの単位になった。写真は会見の準備を行う東電社員。15日撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 同原発では午前8時半前後に3号機でも白煙が発生、枝野幸男官房長官は、格納容器の一部から水蒸気が出ている可能性が高いとの見方を示した。

 NHKのヘリコプターが第1原発から30キロ以上離れた所から午前10時ごろに撮影した映像では、同原発から白い煙のようなものが上がっていることが確認できた。

 このほか、16日朝には、4号機建屋の北西部から再び炎が上がっているのが確認された。東日本大震災の発生時に休止中だった4号機では15日にも火災が発生、放射性濃度急上昇の主要因となった。4号機は炉内のプールに使用済み核燃料が保管されている。火災はその後鎮火したが、建屋の北西側の壁に8メートル四方の穴が2つ見つかっている。16日朝に再び炎が目撃され、その後見えなくなったが、状況は把握できてないもよう。

 震災時に休止中だった5号機と6号機は、現在は温度管理をして、リスクが生じない態勢を作っているという。

 枝野官房長官は16日午前の会見で、放射線量が上昇したことに関連して、その後、値が下がっており、20キロメートルから30キロメートル内の住民を屋内退避としている態勢を変更することは考えていないと語った。同原発正門付近の放射線量は午後4時過ぎ時点で1500マイクロシーベルトに低下している。

 ただ、原子力安全・保安院によると、同原発の1─3号機の燃料棒は16日午後1時時点で半分くらいが露出している。ポンプ車による海水の注入を行っているが、依然として危険な状態が続いている。東京電力は、現状で臨界の可能性はないとしている。

 NHKなどの報道によると、文部科学省が16日に行った調査で、福島第1原発から20キロメートル離れた地点では最大0.33ミリシーベルトの値が検出された。また、茨城県北茨城市にあるモニタリングポストでも16日午前11時40分ごろ、通常時の約300倍となる15.8マイクロシーベルトの放射線量が検出された。

 枝野官房長官は、文科省の調査に関連して、屋内退避地域の放射線量は直ちに人体に影響を及ぼす数値ではないと説明した。

 福島第1原発では15日午前に3号機付近で400ミリシーベルト、4号機あたりでも100ミリシーベルトの放射線濃度を検出し、人体に影響のある放射線量が流出する事態となった。

 *1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト。100ミリシーベルト以下の放射線量であれば一度に浴びても健康被害はないとされる。

 (ロイター日本語ニュース 編集 石田仁志)

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