[フランクフルト 23日 ロイター] 世界第3位の再保険会社、独ハノーバー再保険HNRGn.DEは23日、東日本大震災に関連して同社が被る損失額は税引き前で約2億5000万ユーロ(約3億5400万ドル)と発表した。ただ試算には依然、不透明感がある、としている。
ハノーバー再保険は声明の中で「事態が複雑なことから、業界全体の損失額に関する信頼できる情報は、まだ得られていない」としている。
同社は、大規模損失に備えた準備金は第1・四半期で既に2011年分が枯渇したと発表した。第1・四半期には東日本大震災のほか、ニュージーラーンドの地震やオーストラリアのサイクロン・洪水が発生した。
ハノーバー再保険は、5月3日に最新の2011年利益見通しを発表する予定、としている。東日本大震災の前には、ハノーバー再保険は、2011年の純利益のターゲットを6億5000万ユーロとしていた。
ライバルのミュンヘン再保険MUVGn.DEは22日、東日本大震災に伴う保険金請求の拡大を受けて、2011年の利益目標を撤回している。