March 29, 2011 / 2:31 AM / 8 years ago

米FRB当局者、国債買い入れは縮小すべきでないとの見解相次ぐ

 [コロンビア(米サウスカロライナ州) 28日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)の複数の当局者は28日、景気回復は自律的な兆候を示しつつあるものの、米経済は依然としてFRBが6000億ドルの国債買い入れを予定通り実施することを必要としているとの考えを示した。 

 3月28日、複数のFRB当局者は、米経済は依然としてFRBが6000億ドルの国債買い入れを予定通り実施することを必要としているとの考えを示した。写真は2009年11月、ワシントンのFRB本部で撮影(2011年 ロイター/Yuri Gripas)

 アトランタ地区連銀のロックハート総裁とシカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、最近のガソリンと食品の価格上昇は短期的で、FRBの超緩和策の変更を迫るほどの広範な物価高にはつながらないと述べた。

 また米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、米経済にはまだ多くの緩みがあり、コアインフレは低くFRBに政策の柔軟性を与えていると指摘。高失業率や低水準の成長、地方財政のひっ迫やガソリン価格上昇などによる逆風から考えると、今は引き締め策を議論するのは適当ではないと述べた。  

 6000億ドルの国債買い入れについては、エバンズ総裁は「適切な数字で、縮小には依然として高いハードルがあると思う」と述べた。

 ロックハート総裁は「金融政策の現在のスタンスが経済の現況および見通しに適切に調節されていることに、引き続き満足している」と述べた。 また、6000億ドルの国債買い入れは当初の予定通りに終了するとの見方を示した。 

 これらの見解は、債券買い入れプログラムの縮小を検討すべきとした週末のブラード・セントルイス地区連銀総裁の見解とは異なっている。

 次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は4月で、6月の債券買い入れプログラム終了を変更するには最後の機会となる公算が大きい。 

 3総裁はいずれも、企業コストの多くを占める賃金の伸びがかなり小幅にとどまっていることなどから、現時点ではインフレの脅威を懸念していないとの見解を示した。

 ロックハート総裁は「短期的なインフレ指標はここ数カ月間は上向いているものの、この傾向が続くとは考えていない」と述べた。  

 一方、インフレが高進した場合の政策変更についての言及もあり、エバンズ総裁とロックハート総裁は、インフレを招く心理的な地合いが醸成されている兆しを見逃さないよう、インフレ期待を示す指標を緊密に注視していくと指摘。エバンズ総裁は「予期しない物価上昇によってインフレ期待が変化し、長期的な実質インフレが押し上げられた場合、政策の調整が適切となる可能性がある」と指摘した。ただ、歴史的には、そうしたシナリオが起こりそうにないことが示されていると付け加えた。

 ローゼングレン総裁は、第1・四半期の米経済成長率は2010年第4・四半期の3.1%と同様の水準になる公算が大きいとの見方を示した。米失業率は、昨年終盤の9.8%から2月は8.9%に低下している。

 ただロックハート総裁は、失業率の低下は求職をあきらめた失業者が労働力から除外されたことも一因とし心強い兆候ではないと指摘。エバンズ総裁も採用の増加というよりレイオフの減少が大きな要因との見方を示し、ローゼングレン総裁は失業率は依然高く個人消費を妨げているとの考えを示した。

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