March 29, 2011 / 5:48 PM / 8 years ago

イオンと森トラストがパルコ株主総会で共同歩調へ、パルコが提案拒否

 [東京 29日 ロイター] イオン(8267.T)は29日、資本・業務提携の提案を行ったパルコ(8251.T)から、提案を拒否するとの回答を受け取ったと発表した。ただ、イオンは、パルコの筆頭株主である森トラスト(東京都港区)が5月のパルコの株主総会に提案する役員選任案に賛成することで合意しており、パルコが独立路線を貫くことは難しくなってきている。

 3月29日、イオンは資本・業務提携の提案を行ったパルコから、提案を拒否するとの回答を受け取ったと発表。イオンは提携の実施に向けパルコと協議を継続するとしている。写真は都内のイオン店舗。2009年4月撮影(2011年 ロイター/Toru Hanai)

 イオンは17日にパルコに対して提案書を提出。海外ショッピングセンター事業の展開や次世代型ショッピングセンターの共同開発、国内ショッピングセンターの収益基盤の強化などを施策として挙げている。また、パルコに対して一定数の取締役を派遣することで、パルコを持分法適用会社とすることも提案している。

 これに対し、パルコからは、こうした提案に沿った基本合意書の締結は受け入れられないとの回答があったという。イオンでは「引き続き、この提案に基づく資本・業務提携の実施に向けてパルコと協議を継続する」としている。

 イオンは、この資本・業務提携の提案内容を実現するには、パルコの現経営陣を刷新することが有効な手段だと考えているという。このため、牧山浩三氏と独立社外取締役4人を除き、平野秀一社長をはじめとする現取締役を刷新。森トラストからの取締役候補2人、イオンからの候補3人を含む10人の取締役選任や執行役の選任も提案している。

 イオンは、森トラストとの間で、5月に開催されるパルコの定時株主総会で取締役選任議案に対して共同で議決権を行使することで合意しているという。

 イオンは、パルコの議決権の約12.31%をすでに取得。筆頭株主の森トラストは33.20%を保有している。両社はパルコの共同保有者となることでも合意しており、株主総会では約45%の議決権を行使できる。

  <パルコ、イオンとの定期会合で議論を深めることを提案>

 これに対し、パルコは、イオンが子会社化も選択肢としている点などに触れ「当初よりも大幅に踏み込んだ、経営の根幹に関わる提案」との認識を示し、提案から2週間の回答期限は「極めて不十分」としている。また、出資比率を大きく上回る10人中3人という割合でイオンが取締役を派遣することを含むガバナンスに関する提案については「善管注意義務の観点に照らしても、イオンの提案通りの形で受け入れることはできない」と述べている。

 東日本大震災への対応など多忙な時期だったこともあり、十分な議論の時間が取れなかった面もある。パルコは、双方の利益になる事項については真摯に検討したいともしており、「イオンとの定期会合の開催などを通じ、具体的な提携のあり方について議論を深めていくことを提案している」という。

 なお、パルコは買収防衛策を導入しており、今回の提案が手続きの対象になるか、特別委員会が検討を始めることになる。

 イオンがパルコ株を取得した際のイオンのリーガルアドバイザーは西村あさひ法律事務所、パルコはスキャデンだった。

  (ロイターニュース 清水 律子;編集 石田仁志)

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