[ソウル 7日 ロイター] 東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所事故の解決の見通しが立たない中、放射能汚染の懸念は隣国韓国の学校にも波及した。悪天候に見舞われた韓国で7日、一部の学校が放射性物質の混じった雨を懸念して臨時休校措置を取った。
同国教育当局者によると、各地の教育委員会が校長らに対し、保護者らの不安を解消するため、野外活動の自粛を要請。ただ、教育委員会は現在の放射線レベルでは、保護者に過度な警告を与える意図はないとしている。
ソウル最大のインターナショナル・スクールは、すべての野外活動をキャンセルしたが、米英大使館からの勧告がなければ、休校にする予定はないという。聯合ニュースは、ソウル市に隣接する京畿道の学校の一部が休校になったと伝えた。
韓国原子力安全技術院は、同国南部の済州島で採取された雨水から低レベルの放射性物質が検出されたことを明らかにしたものの、人体に影響を与えるレベルではないとした。