April 13, 2011 / 11:50 PM / 8 years ago

米経済活動は引き続き改善、エネルギー価格高が圧迫=地区連銀報告

 [ワシントン 13日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が13日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、製造業がけん引役となり、米経済が3月初旬からの1カ月間で引き続き改善したとの認識が示される一方、企業がエネルギー価格・原料費上昇による影響を感じていることが明らかになった。

 ベージュブックは「多くの地区連銀が改善は緩やかだったものの、大半の地区が伸びは幅広いセクターに及んだ」と分析。カンザスシティー地区連銀は経済の伸びは堅調と報告した、としている。

 さらに「製造業が引き続き成長をけん引し、ほぼすべての地区が安定した改善を報告した。多くの場合、採用拡大も報告された」と指摘した。

 今回の報告はリッチモンド地区連銀が4月4日までに収集したデータに基づき作成した。

 大半の地区で賃金圧力は「弱い、あるいは抑制されている」と認識される一方、商品コストの上昇が物価への上向き圧力になっているとの報告が広く見られた。「エネルギー価格についての言及が最も多いが、原材料が全般的に企業の大きな懸念材料になりつつある」としている。

 物価の上昇を顧客に転嫁する企業の能力は地区によって違いが見られた。製造部門の企業は全般的に、小売や建設企業に比べ、価格引き上げに対する顧客の抵抗が弱いと認識している。小売や建設部門では、需要が弱く、価格引き上げを抑制する要因になっている。

 小売売上高は、ボストンとリッチモンド地区を除く大半の地区でやや改善した。ボストン地区連銀は小売売上高はまだら模様と報告、リッチモンド地区連銀は弱いとした。

 自動車の売上高は大半の地区で改善された。

 一方、住宅市場は引き続き低迷しており、大半の地区で一戸建て市場が、横ばいもしくは減少した。セントルイス、ミネアポリス地区では市場の活動が依然として低下する一方、ニューヨーク、クリーブランド、カンザスシティ、ダラス、サンフランシスコ地区では、市場は弱いと報告された。ただ、フィラデルフィア、アトランタ地区は、ブローカーが状況が改善に向かっている兆候を確認している、と指摘した。 

 FTNフィナンシャル・グループのチーフエコノミスト、クリス・ロウ氏は、ベージュブックで示された景気認識について「回復は勢いを増しているが、商品高により懸念が高まっている。居住用不動産は厳しい春を迎えており、賃金圧力には問題がない」との経済紙が示しているコンセンサスに一致していると指摘。「政策の観点からは、現在のFRBの政策ポジションにこれ以上沿った景気認識を示すことは困難だろう」との見方を示した。

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