April 14, 2011 / 5:21 AM / 9 years ago

福島原発は復水器に汚染水660トン移送、たて抗の水位再度上昇

 4月14日、福島第1原発では復水器に汚染水660トン移送、たて抗の水位は再度上昇した。写真は東京電力提供(2011年 ロイター)

 [東京 14日 ロイター] 東京電力(9501.T)福島第1原子力発電所では、2号機のトレンチなどにある高濃度汚染水を復水器へ移す作業を行い、13日までに合計660トンを移送した。トレンチたて坑の水位はいったん低下したが、14日朝にかけて再度上昇するなど、原子炉への注水を継続するなかでの汚染水処理の難しさが浮き彫りになっている。

 同原発では余震などで再び電源が失われる事態を防ぐため、原子炉への注水に使う2系統の外部電源を相互に融通できるようにする作業を実施するほか、1─3号機の注水用にバックアップのラインを作成する方針。

 1000ミリシーベルト以上という高い放射線量を持つたまり水の存在が、冷却機能復旧の大きな障害となっている。水の保管先を確保するため、集中廃棄物処理施設などから汚染度の低い水を海に放出、同施設に高濃度汚染水を移すための点検作業が現在も行われている。

 トレンチなどにある高濃度汚染水を2号機の復水器に移す作業は12日夜から13日にかけて実施され、合計660トンを移送した。2号機のタービン建屋の外のたて坑の水位は13日、前日に比べて8センチメートル低下したが、14日朝にかけて水位は5.5センチメートルほど上昇した。経済産業省原子力安全・保安院は「復水器への移送はたて坑の水があふれ、海に流れ出すのを防ぐため。集中廃棄物処理施設への移送が根本的な解決策になる」としている。一方で「原子炉を冷却するための注水は必要であり、(汚染水の)量は減らしたいが、完全になくすということを前提にはできにくい」という。

 同原発では余震などにより、注水のためのポンプが止まるのを防ぐため、2系統ある外部電源を相互に融通できるようにするほか、まったく別系統の注水ラインを設ける方針。外部電源が止まった際に電源を供給する電源車からも2系統につながるように作業し、電源車と非常用ディーゼル発電機、消防車などを高台に置き、津波に備える。

 このほか、14日には汚染水拡散防止のためのシルトフェンスを1、2号機の取水口近くに設置するほか、がれきなどからの放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤の散布を引き続き実施する。

 東京電力によると、4号機の使用済み燃料プールの水のサンプリング調査で、水温が90度と高かったため、13日未明から放水を行った。水温が90度に上がった原因について原子力安全・保安院では、9日の注水の際に作業の進ちょくを確認するためにモニターしていたスキマサージタンクの水量が先に上昇した結果、注水量が十分確保できなかったとみている。

 一方、枝野幸男官房長官は14日午前の会見で、松本健一内閣官房参与が13日に菅直人首相の発言として、東京電力福島第1原子力発電所の周囲に10年、20年住めないことになると話したとの報道に関して「そもそも首相がそう発言していなかった」と指摘。その上で、「結果的に避難されている方に不安を抱かせたことは遺憾だ」と述べた。

 (ロイターニュース 編集 石田仁志)

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