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米連邦債務上限引き上げ、遅延なら広範な影響=JPモルガン
2011年4月20日 / 21:42 / 7年後

米連邦債務上限引き上げ、遅延なら広範な影響=JPモルガン

 [ニューヨーク 20日 ロイター] 米JPモルガンは20日、米連邦債務上限の引き上げが遅れ、テクニカルな意味でデフォルト(債務不履行)が引き起こされた場合、各市場に広範な被害が及び経済成長が阻害されるとの見通しを示した。ただ、こうしたシナリオが現実化する可能性は「非常に低い」としている。

 4月20日、JPモルガンは、米連邦債務上限の引き上げが遅れれば、各市場に広範な被害が及び経済成長が阻害されるとの見通しを示した。ワシントンの連邦議会議事堂で8日撮影(2011年 ロイター/Kevin Lamarque)

 現在14兆3000億ドルに設定されている連邦債務上限の引き上げで、米政府と議会は向こう数週間以内に合意する必要がある。合意できなかった場合、米国はデフォルトに陥るリスクにさらされる。

 JPモルガンは、一時的であったとしても米国がデフォルトに陥った場合、重大で長期的な影響が出ると予想。デフォルトに陥らなかったとしても、デフォルトが市場で取りざたされ、投資家の間でデフォルトに備える動きが広まった場合、阻害要因となると警告した。

 JPモルガンのアナリストは報告書で「国債の利払い、または元本の支払いが遅れるようなことがあれば、重大なシステミックな影響を及ぼし、国債発行による資金調達、および米経済に長期的な悪影響が出る」とした。

 JPモルガンは、米国債に対する外国勢からの需要が20%落ち込んだ場合、米国債利回りは約50ベーシスポイント(bp)上昇すると予想。この幅で国債利回りが上昇した場合、米経済成長率は0.4%ポイント低下すると試算した。

 また、債務上限の引き上げに関する議論の停滞は、米国の格付けに関してネガティブな動きが出るリスクもはらんでいると警告。米国の格付けが1段階引き下げられた場合、米国債利回りは約1%ポイント上昇すると予想した。

 JPモルガンのアナリストらは「多くの市場関係者はテクニカルなデフォルトを信用にかかわる問題とは見なしていないものの、テクニカルなデフォルトはより流動性の高い資産への資金の逃避を引き起こす可能性があり、結果的に大きな被害をもたらす」と警告している。

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