May 3, 2011 / 7:58 PM / 8 years ago

インド中銀が予想上回る50bpの利上げ、市場の予想利上げ幅拡大

 [ムンバイ 3日 ロイター] インド準備銀行(中央銀行)は3日の金融政策決定会合で、予想幅を上回る50ベーシスポイント(bp)の利上げを決定し、目先の成長よりもインフレ抑制を優先する姿勢を明確に示した。

 5月3日、インド準備銀行(中央銀行)は50bpの利上げを決定した。利上げ幅は予想を上回り、目先の成長よりもインフレ抑制優先の姿勢が示された。写真は同日、ムンバイでの会合に出席するスバラオ総裁(2011年 ロイター/Danish Siddiqui)

 エコノミストは25bpの利上げを予想していた。ただ、3月のインフレ率が約9%に上昇したことを受け、より積極的な動きを予想する声も広がっていた。 

 レポ金利は6.75%から7.25%に、リバースレポ金利は5.75%から6.25%に引き上げられた。現金準備率は6.00%で据え置かれた。

 スバラオ総裁は声明で「現在の高いインフレ率は将来の成長への多大なリスクとなっている。目先の成長が影響を受けても、インフレを抑制することが優先される」との考えを示した。

 中銀はまた、今後はレポ金利を唯一の政策金利とし、リバースレポ金利をレポ金利を100bp下回る水準に設定する方針も示した。

  インド中銀は2010年3月以降、9度の利上げを行っているが、食料・燃料価格の上昇に加え、最近では需要圧力も高まっており、中銀の段階的な引き締め政策がインフレ抑制に追いついていないのが現状だ。

 中銀は、2011/12年度(11年4月─12年3月)上半期の卸売物価指数(WPI)上昇率が、3月の9%近い水準にとどまると警告。年度末のインフレ目標を6%に設定し、バイアスは上向きとした。 

 スバラオ総裁は「インフレの高止まりは、インフレ期待の抑制が効かなくなるリスクを高める」として、中期的な成長を持続可能にするには、物価安定が必要との考えを示した。 

 中銀がインフレへの強い警戒感を表明したことを受けて、市場では年内の予想利上げ幅が拡大している。

 ロイター調査によると、2011年末時点のレポ金利は8%に達すると見込まれており、予想利上げ幅は1月時点よりも1%ポイント拡大している。

 中銀の発表を受け、1年物のオーバーナイト・インデックス・スワップ・レートは一時20bp、5年物は11bp上昇した。インド国債10年物利回りは、一時8bp上昇した。

 インドのSENSEX指数(ムンバイ証券取引所に上場する30銘柄で構成)は2.44%急落して終了した。信用コスト上昇による利益悪化懸念から、銀行株は3%超の下落率となった。 

HDFC銀行のチーフエコノミスト、アブヒーク・バルア氏は「インド中銀はインフレ見通しに関しより現実的な見方を示しており、やや積極的な対応を行った」と指摘。「過去に比べ、より適切な行動だ。ただ長期的にはインフレ抑制に有効だが、即効薬とはならないだろう」と述べた。

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