[ニューヨーク/ボストン 5日 ロイター] ソニー(6758.T)(SNE.N)は、ハッカーの進入によりシステムから個人情報が流出した問題で、顧客に対する損害賠償に絡み、保険会社に保険金の支払いを求める方針。
ソニーの広報担当者はロイターの取材に対し「損害をカバーするさまざまな保険に加入している。特定の保険会社に通知している」と述べた。ただ保険会社の名称や、保険金の支払いに上限があるかなどについては、言及を避けた。
保険金により今回のソニーの負担金がすべてカバーされるかは不明。
情報セキュリティー会社のポネモン・インスティテュートの創設者で会長を務めるラリー・ポネモン氏は、ソニーの今回の情報流出に絡むコストに関して、顧客1人当たり約20ドル、全体で20億ドル以上に達するとの見方を示した。
ただ、1230万人前後のクレジットカード情報が流出した恐れがあるため「コストはこれ以上に膨らむ可能性が高い」と述べた。