May 26, 2011 / 10:16 AM / 8 years ago

経済価値ソルベンシー規制への対応、長期債の積み増し進める=住生常務

 [東京 26日 ロイター] 住友生命保険の橋本雅博常務取締役は26日の決算会見で、保険会社の財務健全性を示すソルベンシーマージン(S/M、支払い余力)比率の将来的な規制変更への対応として、長期債の積み増しなどで中長期的な対応を進める考えをあらためて示した。

 5月26日、住友生命保険の橋本雅博常務取締役は決算会見で、保険会社の財務健全性を示すソルベンシーマージン比率の将来的な規制変更への対応として、長期債の積み増しを進める考えを改めて示した。都内で2009年7月撮影(2011年 ロイター)

 金融庁は、資産と負債の時価評価に基づく「経済価値ベース」のS/M規制を将来的に実施する見通しで、終身保障の商品を多く扱う生命保険会社にとって、資産と負債のデュレーションの差を埋めることが課題となっている。

 住生の橋本常務は「いわゆる金利リスク削減のための、負債対比で短い資産のデュレーションを徐々に長期化する。長期債への投資の積み増しなどを今後も進め、中長期的な規制への対応を着実に進めたい」と述べた。

 <新ソルベンへの対応、株式売却で割れるスタンス>

 金融庁は、S/M比率規制見直しを2段階で進めている。経済価値ベースのS/M規制の導入前に、まず2012年3月期にリスク性資産の評価基準を見直す新たな規制が導入される。この見直しでは、株式などのリスクが高めに評価されるため、明治安田生命保険などは、資産に占める保有株式の比率を大きく引き下げてきた経緯がある。

 足元では、各社のS/M比率は、早期是正措置の対象となる規制値の200%を大きく上回る高い水準にある。住生のS/M比率を新基準で計算すると、2011年3月末で636.5%となり、同日発表の明治安田生命保険は同663.6%、日本生命保険は同529.1%となる。

 住生の橋本常務は、12年3月期の規制見直しへの対応では「特別の行動を取ることは考えていない。大きく株式を動かす予定はない」とした。日生の松山保臣取締役専務執行役員は、株式は中長期的な株価上昇による含み益や配当の増加が期待できるとして「(規制対応としての株式売却をしない)従来のスタンスを大きく変えることなく、資産運用していきたい」と述べた。一方、明治安田生命は、今期も簿価ベースで若干の削減を見込むとした。

 <主要各社は基金調達を継続>

 株式売却の一方で各社は、基金の積み増しも進めて財務体質の向上を図っており、今期も基金の調達を進める。日生は1000億円、明治安田は500億円を調達する計画だとした。住友生命は、今期に900億円の償還を控えており、会見した橋本常務は「償還金額に見合った募集をする」と述べた。

(ロイターニュース 平田紀之;編集 内田慎一)

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