[ジャカルタ 26日 ロイター] インドネシアの税関当局は26日、ベトナムに向けて密輸されようとしていたセンザンコウを、ジャカルタの港湾施設で発見、押収したと発表した。
絶滅の危機にひんするセンザンコウは、体がうろこで覆われた哺乳類。インドネシアでは保護の対象となっているが、ベトナムでは健康改善につながるとされ、食用にされることもある。
押収されたセンザンコウは総重量7.5トンで、いずれも生きてはいなかった。税関係員によると、計309箱に詰められ、1箱当たり6─10匹が入れられていた。
密輸を試みた輸出業者はセンザンコウの上に魚を乗せるなどして隠ぺいを図ったが、税関に寄せられた情報をもとに当局がX線検査を行って発見した。
地元メディアは今月初め、スマトラ島北部でも、同様にセンザンコウ約1700匹をベトナムに密輸しようとした事件があったと報じている。