June 1, 2011 / 10:11 PM / 8 years ago

ユーロ/ドルが下落に転じる、ギリシャ格下げを嫌気=NY市場

 [ニューヨーク 1日 ロイター] 1日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで下落した。ユーロは当初、ギリシャは債務再編を回避できるとの楽観的な見方から、対ドルで4週間ぶり高値をつけていたが、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによるギリシャ格下げを受けて、下げに転じた。

 6月1日、ニューヨーク外国為替市場では、ギリシャ格下げを嫌気し、ユーロが対ドルで下落した。ワルシャワで1月撮影(2011年 ロイター/Kacper Pempel)

 電子取引システムEBSで、ユーロ/ドルは4週間ぶり高値となる1.4459ドルに上昇したが、ニューヨーク市場午後終盤の取引では0.5%安となる1.4386ドルで推移。一時は1.4321ドルまで売られたが、値を戻している。

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは同日、債務再編なしでは、ギリシャが債務状況を安定化できないリスクが高まったとして、ギリシャの格付けを「B1」から「Caa1」に3段階引き下げた。見通しは「ネガティブ」とした。

 また国際通貨基金(IMF)が6月末に予定されているギリシャ支援策第5トランシェのIMF負担分を支払わないことは間違いないようだとした、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙の報道もユーロを圧迫した。

 一方、さえない米経済指標を嫌気し、ドルはスイスフランに対し過去最安値をつけた。EBSでドル/スイスフランは過去最安値の0.8383スイスフランをつけた後、直近では1.2%安の0.84358スイスフラン。

 堅調な経済指標も追い風となり、安全資産としてのスイスフランが買い進まれる構図となった。

 同様に安全資産として円も買われ、ドルは対円で0.7%安の80.94円となっている。

 ユーロもEBSで、スイスフランに対し過去最安値となる1.2079スイスフランをつけた。直近では1.7%安の1.2082スイスフランで推移している。

 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニア通貨ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は、ユーロを保持する理由は見当たらないとして「ユーロ/ドルが1.44ドルを越えた時点で、押し戻されるのは当然」と指摘。「先週は、ギリシャをめぐる懸念が地合いを左右したが、今週は弱い米経済指標が材料視されている。ユーロとドルの『どちらがましか』といった泥仕合の様相を呈している」と述べた。 

 この日発表された5月の米供給管理協会(ISM)製造業部門指数は53.5と、1年半超ぶりの低水準となった。また5月のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用報告では、民間部門雇用者数の増加数が3万8000人と、予想を大きく下回るとともに、前年9月以来、8カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。 

 これを受け、米国の低金利が市場の予想よりも長期化するとの見方が高まっている。

 米10年債利回りはこの日、3%を下回った。

 ファロス・トレーディングのマネジングディレクター、ダグラス・ボースウィック氏は「経済指標は引き続き、景気が減速局面に入っていることを示唆している」と指摘。「米連邦準備理事会(FRB)にとってはまさに最悪のタイミングで米経済が失速している。輸出が米経済の唯一の明るい材料であることを踏まえても、ドルは下落するしかないようだ」との見方を示した。

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