[ソウル 2日 ロイター] 韓国のサムスン電子005930.KSは2日、台湾の友達光電(AUオプトロニクス)2409.TWAUO.Nとその一部顧客がサムスンの液晶ディスプレー(LCD)に関する複数の特許を侵害しているとして、米国際貿易委員会(ITC)に提訴したことを明らかにした。
声明によると、サムスンは、テレビ、コンピューターモニター、ノートPCなどの対象LCD機器の輸入および販売の差し止めを求めている。
同社は、米国のデラウエア州地裁と北カリフォルニア州地裁にも同様の訴えを起こしたことを明らかにした。
ハイテク業界の特にLCDや半導体の分野では、メーカーが自社の最新技術の保護に努めるなかで特許紛争が頻発しているが、大手企業は争いの長期化を避ける傾向にあり、大半は和解で解決している。
サムスンは「投資と顧客を守るため、サムスンはこれからも自社の特許技術の不正使用への対策を講じていく」と明らかにした。
同社スポークスマンによると、サムスンが今回訴えた友達光電の顧客は、台湾のPC大手エイサー2353.TW、三洋電機(台湾)1614.TW、台湾系PCメーカーのベンキュー(BenQ)コーポレーション。
友達光電のスポークスマン、Hsiao Yawen氏は「当社は訴えの内容を検討している段階にあり、会社と株主の利益を守るために必要な措置を講じる方針だ」と述べた。